パソコンの復活

 先日、2016年末から使い続けてきたデスクトップパソコンが、急に電源が切れて使えなくなってしまいました。

 仕方なく、ノートパソコンで、その代用を行ってきましたが、そこにはバックアップデータがなく、所詮、急場凌ぎの対応しかできていませんでした。

 迂闊にも外付けのハードディスクに残していませんでしたので、かなりの後悔の念を抱きました。

 「おそらく、電源の故障だと思うので、それを取り換えれば復旧できると思います」

 相棒が、このようにいうので、その復旧を待つことにしました。

 2日前に、その電源が到着したらしく、早速、それを取り換えていただいたところ、幸運にも正常に動き始めました。

 そこで、このパソコンを置いていた研究室2(大成研究所)の机を整理し、ここを中心にして仕事を行うようにしました。

 心の切り替えを場所の切り替えに転化させました。

 すでに述べてきたように、冬場においては狭い研究室2の方が集中しやすく、この復旧されたパソコンも、そこに置いていました。

 しかし、ここにはエアコンがなく、西日も当たりますので、この夏の時期は厚くて少しも仕事ができる環境ではありません。

 そこで、この6~8月は、セミナー室の大机にノートパソコンを置いて、ひたすら文書づくりを行っていました。

 「直ったよ!」

 「ありがとう。助かりました」

 早速、今度は後悔しないように外付けのハードディスクを借りて、すべてのバックアップを取りました。

 もう、これで一安心、少々心強さを覚えました。

 何しろ、2017年以来の貴重なデータが、すべて月ごとに、ドキュメント、画像、PPファイルに整理されてきちんと記憶されていますので、これらが残っているか、いないかは、私にとっては小さくない問題でした。

報告書づくり

 早速、本年5月に書き始めていた報告を探し出し、それに加筆しながら本格的な報告書づくりに取り掛かりました。

 この報告書は、昨年来より、ある水質浄化に関する研究開発を行ってきた結果をまとめるもので、その最終報告書を依頼先に提出する必要がありました。

 この内容は、次の2つを柱としていました。

 そのひとつは、すでに市販されている製品のなかで最も優れているといわれている装置に関して、その長所と短所を具体的に明らかにすることでした。

 実際に、その外国製品を送付していただき、丁寧に実験を繰り返しました。

 やはり、自分で直に実験をやってみないと、その明確な良し悪しや微妙な問題の所在は、なかなか理解できません。

 しかも、こちらは、その使用方法によく通じていなかったこともあって、あれこれと試しながら試行錯誤を繰り返していきました。

 そしてようやく、その装置の最適な使用法を見出し、その技術を習得することができました。

 その最適条件下において、最大の能力を発揮させることによって、初めて正しい比較を行うことができるので、それに努めました。

 しかし、それぞれの装置の長所が微妙に異なっていたために、厳密な意味において正しい比較検証を行うことはできませんでした。

ーーー ここは仕方がない。この辺で、まとめに入ってもよさそうだ!

 そこで、上述のように本格的な報告書づくりに着手したというわけでした。

 すでに、今日までに約6000字を認めましたが、それでも、未だ半ばには達していないように思われます。

 このような報告書づくりにおいては、緻密に理詰めで論理を組み立て、説得力あるデータを示しながら進展させていくことが重要です。

 それゆえ、ここ数日間は、この論理思考を洗練させながら、明解な文書づくりに専念したいと思います。

 メディアの報道では、コロナによる「へたり込み」現象があちこちで起きていますので、みなさん、心を引き締めて、それが隙間から入って来ないように、ご配慮ください。

 本報告書づくりが、その「へたり込み」をゆかいに吹き飛ばし、新たな世界を切り拓くものになることができると真に幸いです。

 (つづく)

beppu

別府湾を遠望(車窓から撮影)