一方で、真に少数ですが、コロナに立ち向かって、何かできることを実践しようと動き始めた方々もおられます。
私も、その後者へ仲間入りをめざして、いくつかの新たな取組を行ってきました。
それらについては、別稿において示されていますので、ここでは、さらに新たな取組を紹介しておきましょう。
以下は、ある学会関係の方に出したメイルです。
公表しても差し支えないと思われる部分を紹介しましょう。
「先日の学会誌に掲載された挨拶を楽しく拝見しました。
やはり、コロナの影響を受けて、さまざまな取り組みを余儀なくされていて、大変でしたね。
そのご尽力に深く感謝いたします。
この8か月間のコロナショックに接し、以下の提案を作成しましたので、ご検討をよろしくお願いいたします。
①非常に緩い形でよいと思いますが、新型コロナウイルスに関する総合的な研究活動を行う組織体(プロジェクト)を発足させるのは、いかがでしょうか。
まずは、可能な範囲で小さく開始し、ゆっくりと発展させていくのがよいと思います。
②活動の基本は、情報交流を主とし、必要に応じて、テレワークやメイルなどを活用する活動を行い、段階的に研究成果を集約していくことをめざします。
③学会会員を主体にしながら、非会員や民間人、専門家の参加も可能にします。
④当面、財政的に学会負担はなしとし、自己負担での運営を基本とします。
⑤研究課題は自由ですが、以下のテーマも考えられます。
1)新型コロナウイルスの感染に関する各種の問題
2)新型コロナウイルス感染に関する医者、歯医者等との共同研究による医学、歯学、福祉学と工学の連携問題
3)新型コロナウイルス感染に伴う経済不況の問題、とりわけ製造業の衰退の影響
4)感染症の時代、製造業の衰退のなかで、教育研究が、どうあるべきか、新たな教育目標の在り方?
5)新たな技術者養成の課題と展望は何か?
6)教員の在り方
7)地域に根ざした教育機関の在り方、地域連携の進め方
感染症の時代が、これから長期にわたって続いていくと思われますので、その時代にふさわしい学生や教育の在り方を探究していくことになります。
その意味で、このコロナ対応は、一教育機関だけでなく、地域や日本、そして世界の課題といえます。
このプロジェクト研究を可能なところから開始し、参加された方々の知恵を集め、情報交流の場を豊かに発展させていくことが求められているのではないかと思います。
学会役員のみなさまが、本提案を前向きに受け留めてくださり、その発足が可能になった暁には、私も、それに参加し、真に微力ではありますが、尽力したいと思っています。
また、この間の病院や歯科医院などとの共同研究の成果を役立てることができると幸いに思います。
これから、ますますコロナショックによる「へたり込み」や「あきらめ」が増え、経済的にもますます深刻な不況が広がっていくでしょう。
日本の製造業は、その小さくない影響を受け、それらが教育機関にも少なからず影響を与えるようになるでしょう。
以上、何かと大変な折ですが、趣旨をご理解くださり、ご検討をよろしくお願いいたします」
(つづく)
高砂百合の豊作松葉
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