盛夏2020
今年は、コロナ災禍のなかで夏を迎えています。
41℃を超えた浜松、37.8℃の甲府、そして大分日田の35℃など、連日猛暑が報じられています。
みなさまにおかれましては、連日の猛暑に負けずに、元気でお過ごしのことと拝察しております。
未だ、コロナが全国的に猛威を見せていますが、どうか、これによって「へたり込まないように」、そして「あきらめて挫けないように」、この異様な特別の夏を乗り切ってくださるように念願いたします。
昨日は、遅ればせながらの日本のGDPが明らかにされました。
年率換算でマイナス27.8%、恐るべき数字です。
すでに、昨年末に消費増税10%のために、日本経済は相当に落ち込んでいましたので、実態は、その数値がより大きいアメリカ以上に深刻です。
日本経済を支えている個人消費が、さらにコロナで落ち込みました。
まさに、このGDPの3か月連続の大きなマイナスに示されるように「大恐慌(Great Depression)」が始まっているといえるのではないでしょうか。
もちろん、あのリーマンショックを超える「Depressionぶり」であり、日本経済は、ますます「奈落」へと突き進んでいるように思われます。
4、5月のコロナの第一波が終わって、今では真に虚ろな飾り文句となってしまった日本のルイ16世によって「日本モデル」と自画自賛されたのが、5月25日の緊急事態宣言解除の時でした。
この理由のない「日本モデル」の提唱の背後には、日本および世界経済のV字回復を願う「甘い予測」がありました。
それが大甘であったことをIMF自身が認め、その楽観的なシナリオ1からV字回復ができないシナリオ2の予測が示されました(6月末)。
高砂百合
V字回復はない
今回の4月~6月におけるGDP値発表、そして最近のアメリカ、欧州などのGDP値を踏まえれば、「シナリオ1」で示されていたV字回復の予測は、完全に破綻したといってよいでしょう。
事態は、より一層「シナリオ2(長い経済停滞後の徐々の回復、L字型回復)」に示された予測に接近しています。
今や破綻に近い状態にまでなり、国民に大不評の「Go To トラベル」は、文字通りの「Go To トラブル」になっていますが、これもV字回復を当て込んだ愚策だったことが、だれの目にも明らかになっています。
その6月は、V字どころかわずかな回復に留まり、さらに7月、8月は、より深刻な落ち込みが進んでいるという、専門家の発言も出始めています。
個人消費が大幅に落ち込み、製造業が不振に陥ったままであり、そのことが、7月の「帝国データバンク」による調査報告に如実に明らかにされています。
これによれば、むしろ持ちこたえているのは、コロナの影響が少ない地方であり、その支えが公共事業、災害復興、コロナ支援金などです。
逆に、不振を進行させているのは大都市の方であり、その落ち込みが激しくなっています。
地方は、我慢強く、耐え忍ぶことに慣れていますが、大都会には、その我慢と忍耐ができないまま、その弱さが露呈して「へたり込み」と「あきらめ」が増えているのではないでしょうか。
コロナを治して、経済活動を安心して進展させるのではなく、その大都会では、「コロナをより流行させ、経済活動をより衰退させている」、これが目の前で起こっている現実のように思われます。
こうなったら、「自分の命と生活は、自分で守るしかない」、このように多くのみなさんが決意し始めたのだと思います。
これは、政府や知事がいう「自粛」に応えたのではなく、その決意に基づくもので、それが大規模に現れたのが、年に一度のお盆の里帰りにおいて7割が取り止めるという行為に結びついたのではないでしょうか。
これは、かつて経験したことがない大規模なコロナ・パラダイムシフトが起こっていることの証左といえます。
この大シフトのなかで、私たちは、この不運な「へたり込み」と「あきらめ」に決して陥ることなく、可能な限りの自立を求めながら、その活路を見出していくことが大切です。
小さなことであっても、それを自分で成し遂げ、粘り強く積み重ねていくなかでより確信を強めていく、そのなかから、このコロナ災禍から抜け出す道を探し出す必要があります。
私のコロナ・ウルトラパラダイムシフト
私自身は、この6月から、以下の細やかな取組を行ってきました。
①コロナ対応・関連の「ものづくり」補助金の申請を3つ行いました。
②光マイクロバブル技術における新たな工夫によって生み出された商品モデルの試験を行い、その結果を踏まえての知財に関する資料作りを行いました。
③㈱ナノプラネットの立て直しを開始し、その手始めに、付属の「大成研究所」を設置し、そこを中心に研究開発事業を行うことをホームページ上で明らかにしました。
④開発依頼を受けていた新たな「水質浄化装置」の性能試験、および既存装置との比較試験を詳しく行いました。
これらは、私自身が、コロナで「へたり込まず」、「あきらめない」ことを示した第一段階、すなわち「一里塚」にすぎませんが、この証明を踏まえて、次の第二段階へ歩を進めることが可能となりました。
①については、審査結果待ちです。
②については、専門家に依頼を済ませましたので、これにおいても私の役割における当面の仕事を終えることができました。
③については、①、②のためにしばし中断していましたので、次の新たな取り組みを開始します。
1)④に示した実験結果をまとめ、その研究レポートづくりに着手します。そして依頼先に報告します。
よい結果が得られて、その依頼先は、きっと喜ばれることでしょう。
2)この④の成果は、依頼された課題に留まることなく、より広い、いわば普遍的な要素を含んでいますので、その次の課題を探究していきたいと思います。
当初は、その課題についても研究開発補助金の申請を検討していましたが、それが時間的にも無理がありましたので、その開発構想を温め続けていました。
3)大成研究所では、これから、光マイクロバブル技術の粋を集めた取り組みを行いますので、その基本は、次の4つです。
a)研究開発
b) 技術の体系化
c)情報発信
d)組織化
このようにして、「へたり込み」から脱する「一里塚」を築くことができました。
そして、この「お盆休み」の間に、次の第二段階におけるブレイクスルー(突破)の方策をいろいろと思案することができました。
お盆休みも終わりましたので、本日から、その第二段階の取り組みを開始し、着実に発展させていくことにしましょう。
真に、猛暑が居座っている今年の成果ですが、みなさまにおかれましては、コロナの「へたり込み」を鮮やかに振り払って、元気で乗り越えられることを切に祈念いたします。
「暑中見舞い」として、大成研究所の前庭に咲いた高砂百合の写真を示します。
暑さに強い白百合の花、75年前の終戦の日に、はるか南の石垣島の浜一面に咲き匂っていて、「平和の百合」として、みなさんが心から励まされたそうです。
この平和の白百合、今や、日本列島の夏を彩っています。
高砂百合
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