◆光マイクロバブルだより◆

研究所発足の経緯

 最近のトピックスとして、「大成研究所」に寄せる思いを少々披露しておきましょう。 

 すでに、2019年4月1日に、本研究所を発足させていました。

 以来1年余、ここでの仕事としては、当面の懸案課題に対処することが主となってしまったことで、本来の研究所らしい研究を行うことができていませんでした。

 また、本研究所は、既存の私どもの会社組織である㈱ナノプラネット研究所と㈱ナノプラネットとは別の組織として位置付けられていました。

 私は、その2つの企業組織に属していますので、ついつい、その会社としての業務に引っ張られ、これは研究所の仕事にする、という明確な認識の下での区別がなされていませんでした。

 しかし一方で、研究開発に関する課題や依頼が徐々に増加してきていましたので、どこかで、そこからの基本的脱皮を行う必要性を感じていました。

 そんな折、㈱ナノプラネットにおいて大きな事業変更がなされることになりました。

 そのなかで、新たな事業課題として「研究開発」事業を行うことが要望されました。

 「いよいよ、研究開発事業を主体にして取り組むことが必要になってきたか!

 そうであれば、㈱ナノプラネットの付属研究所として『大成研究所』を再スタートさせることはどうでしょうか?」


 この提案が即座に認められ、その旨の「挨拶」をホームページ上に掲載しました。

 また、それに続いて、本研究所が取り組む「当面の課題」を明らかにしました。

 これは、神話『プロメテウスの火』に例えていいますと、「火を葦の茎のなかに封入させた」ことに等しいといえます。

 これから、それを、そっと眼下の地上に投げ落とすという段階に至ります。

 ここでは、それらの「挨拶と課題明示」を踏まえて、「これからどうしていくのか」、「何をすればよいのか」について、私の本音を少々交えながらの考察を進めていくことにしましょう。

「コロナ・感染症の時代」を迎えて

 さて、現在の世界的課題は、何といってもコロナショックであり、これがヒトやモノの流れを止めました。

 そして今なお拡大し続け、その未曾有鵜の災禍を押し広げています。

 まず、腰を抜かすほどに驚いたことは、わずか半年間で世界が大きく変わりはじめたことでした。

 資本主義の権化であった強欲な「新自由主義」が音を立てて壊れはじめました。

 「じつは、こんなに脆弱な構造だったのか?」

と、誰もが思うようになり、その次には「資本主義」そのものが土台から壊れ、破綻するのではないかという兆しまでが現れ始めています。

 何十年、あるいは何百年間というスケールで定着・発達し、しつこく蔓延ってきたものが、いとも簡単に壊れ役立たずになったのですから、多くの人々が、「これは大変なことになった」と自覚するようになりました。

 これは、「ウルトラ」といってもよい「パラダイムシフト」が起こり始めたことを意味していました。

 この大規模な変化が、不可逆的な本質現象であるという理由は、人々の「命と生活」と強く結びつく、最も基本的で切実な要求と願いに依拠していることにあります。

 平易にいえば、だれもが自分や家族の命と生活を最優先して考えるようになったからなのです。

 そして、この変化が、個々に留まらず、社会現象として「巨大なうねり現象」となって、世界をぐるぐると廻り始めたのです。

 この現象は、当然のことながら、個々人にも深く影響を与えていますので、そのひとりひとりが、「さて、どうするか?」を真剣に考え始めたことが本質的で普遍的なのです。

 その意味で、この「ウルトラ・パラダイムシフト」は本物といってよいでしょうし、この変化の下で、「コロナ感染症の時代」における考え方、生き方が深く、そして鋭く問われ始めたのだと思います。

 この問いかけは、自然に私自身にも問われることになりました。

 新型コロナウイルスと光マイクロバブル
 

 周知のように、私自身は、毎日のように光マイクロバブル技術に関して、その奥深い、秘密の隠されたベールのなかを少しでも覗いてみたい、と思って各種の実験と考察を行いながら、ゆかいな生活を過ごしております。

 好きなことを思う存分にやってよろしいという、ポストと年齢を得ることができましたので、「これが私が求めてきた自由ではないか!」という感慨と自覚を認識できるようになりました。

   この自由は、自然に、新型コロナウイルスへの関心を高めることに向かわせました。

 次回は、その関心の高まりについて、より深く分け入ることにしましょう(つづく)。

aga-22
アガパンサスの蕾