昨日、「東京を止めなければ日本が滅びる」というネットで「デモクラタイムズ」の番組を視聴し、衝撃を受けました。
出演者は、児玉龍彦(東大教授)、金子勝(立教大学特任教授)のお二人でした。
このなかで、このタイトルに示されているように、今の東京の非常に深刻な様子がリアルに報告されていました。
その第1は、東京の基幹病院といわれている多数の病院が崩壊し始めていることです。
その典型が永寿総合病院であり、ここでは180名以上の感染者、24名もの死者を出しています。
このように大量な感染者が出ている病院がいくつもあり、さらに感染者が出て機能が停止している病院名も指摘されていて、深刻な状況を理解することができました。
第2は、この病院崩壊の実態を東京都がほとんど公表しないどころか隠蔽し続けていることが示されたことです。
これらの病院の閉鎖によって、新型コロナウイルス感染者が別の病院に次々に行き、被害を拡大させていることから、これを止めないといけないという警鐘がなされていました。
第3は、東京における新型コロナウイルスの感染者が、全国各地を訪問することで感染が広がっていることも明らかにされました。
この流れを止めないかぎり、東京でのメガクラスター感染の結果が全国に波及していくという恐れがあり、そのことを踏まえて上記のような題目が示されたのだと思います。
また、この病院崩壊については、別のテレビ番組において杉並区長も、それが起きているということを明言されていました。
第4は、ヒトヒト感染だけでなく、ヒト物ヒト感染の可能性が指摘されていたことです。
この指摘は重要であり、現在の自粛によるヒトヒト感染だけでは、この拡大を防ぐことができない可能性が多く、この観点を踏まえた丁寧な対策を示す必要があるように思われます。
第5は、これまでのクラスター理論では、もはや通用しなくなった状況にあることです。
韓国や台湾などでみごとに成功している広範な検査と隔離を徹底して行う精密医療(プレシジョンメディシン)の手法を一早く採用するという方針転換をしないかぎり、今の深刻な状況から抜け出せないことが強調されました。
第6に、東京都において陽性率が極めて高くなっていることが指摘されました。
これはPCR検査を行った数に対する陽性患者数の比率のことですが、これが日に日に高くなって37.6%にまで達していることが示されました(本日の昼のニュースでは50%を超えていました)。
これは、メガクラスターがさらに拡大して、かなり広範囲の市中感染が起きていることを示唆していることから、両氏は要注意のシグナルを示されていました。
これは大変なことになっている、と思いながら、どうすればよいのかを思案していたら、今夜のプライムニュース(BSフジ)において、日本医師会の会長が、驚くべき数字を明らかにしました。
それは、あるところで、無作為で、無感染者のPCR検査を行ったところ、そのなかの感染者が5、6%いたという重大発言でした。
*今朝(23日)の報道によれば、この検査は慶応病院で実施されたそうです。これは、病院内において新型コロナウイルスに感染していない入院予定患者のなかで6%の感染者がいたということで、非常に深刻な状況といえます。
また、この事実は、少なくとも東京や近隣県のほとんどすべての病院でのPCR検査が必要であることを示唆しています。
この爆弾発言に、テレビのキャスターは「えっ!」と思わず大きな声を発していました。
あまりにも衝撃的な数値に驚いたのか、錯乱したのでしょうか、これについてはそれ以上の言及を行わず、それで終わりになってしまいました。
「100人のうち、5,6人は感染している人が市中にいる」
これが、その検査結果だったのです。
これが東京における検査であったのだとしたら、1000万人の人口において50~60万人がすでに感染しているということになります。
そのうち、これに関する詳しい情報が明らかになるでしょう。
先日の専門家会議のクラスター班が出した数字は、何もしなければ41万人が感染するという予測でしたが、これと比較すると、すでに何もしないうちに、その数をはるかに超えていますので、それこそ何もしなければ、その2~3倍もの感染者が発生することになります。
少し前のかれらの予測値は、実際の感染者数の3分の1でしかありませんでした。
これは、考えたくないほどに極端に多い感染規模になりますが、これが真実であれば、まさにこの流れを止めないかぎり、東京や大阪が滅び、やがて日本全体が滅びることになるというかれらの予測通りのことが起こることになります。
このような「パニンデミック(パンデミック+パニック)」に直面して、日本は、それに打ち勝つことができるのでしょうか。
ここは、何よりも先に東京での医療崩壊の進行を防ぐために、国が強力な財政支援を行い、児玉龍彦・金子勝の両先生が示された精密医療法への転換が一日も早くなされることが肝要に思われます。
私も、その隊列の一人として、この事態に備え、光マイクロバブル技術で何か役に立つことはないかを、真剣に考究したいと思います(つづく)。
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