5月22日に東京品川の大井町で行う集中セミナー(サイエンス&テクノロジー社主催)の参加者は、さらに増えているようで、かなりの人数に達したようです。

 これはとても良いことですが、それだけ、期待が小さくないことでもありますので、それにふさわしい水準のセミナーにしていくことが重要です。

 すでに何度か経験してきたセミナーですので、この要請を受けるべきかで、周囲のスタッフに相談いたしました。

 そのなかで、

「それで、状況が打開できるのであれば引き受けるべきである」

という意見があり、それを受諾することにしました。

 そうであれば、「状況打開を可能にするセミナー」にする必要があると考え、そのプログラムを充実させることにしました。

 企業のみなさんに、「聞いてみたい」、「参加して有益な情報を得たい」と思っていただくには、どのような話をすればよいのか、これを深く考える必要がありました。

 まずは、全体をどのような話の流れにするか、これを工夫することにしました。


 詳しくは、前回の記事において、その全体の流れが示されていますので、そちらをご覧ください。


 さて、本日は、その全体の流れを眺めながら、そこに貫かれている3つの用語を紹介しておきましょう。

 それは、次の「かくしん」です。

 「核心」

 「革新」

 「確信」

 これらを繋げて平たくいえば、

 「マイクロ・ナノバブル技術の核心を理解することによって、そこに技術革新(イノベーション)の展望を見出し、それに確信を持つ」

と表現してよいでしょう。

 セミナーに参加されたみなさんが、この確信に至るかどうか、これが「状況を打開できるか」の分水嶺になる問題です。

 それでは、マイクロ・ナノバブル技術における「核心」とは、何でしょうか?

 丁度、昨夜、そのスライドづくりを行いましたので、そのフレーズがしっかり頭のなかに残っています。

 「マイクロ・ナノバブルぎじゅつにおける、最大で最高の『核心』は『生物活性作用』にある」

 
この場合、生物とは、動物、植物、微生物の3つであり、これだけでも、その適用対象がとてつもなく広いということができるでしょう。
 
 そして、そのより具体的な核心は、その生物活性物質を見出し、その革新的機能性を究明していくことにあります。

 ここできわめて重要なことは、どこにでもある、いわば、ありふれた材料を用いて、そこに革新的機能物質を新たに産み出すことにあります。

 これを「独創性豊かな革新的機能物質」といいます。

 マイクロ・ナノバブル技術を基本的に成立させる物質は、「空気と水」ですから、これほどありふれたものはありません。

 しかも、それらは無尽蔵に存在し、その材料の経費はゼロに等しいものであり、今時珍しいほどに便利なものといってもよいでしょう。

 これは、究極の「革新的機能物質探索」ともいってよく、だれもが自由に、そして、気張らずに分け入ることができる世界なのです。

 そして、次の問題は、その革新的機能が、いかなる水準なのかによって、技術的革新の成否が決まることです。

 換言すれば、革新的機能物質における革新性の水準が、技術的革新(イノベーション)の性質や規模を左右することになります。

 最大で最高に近い「革新性」が、最大で最高に近いレベルの技術革新を準備するといってよいでしょう。

 そこで、本技術の核心は、その最大で最高に近い「革新性」を産み出すかどうかにあり、そして、それを上手に活かした「技術革新(イノベーション)」ができるかどうか、にあると思います。

 その「革新性」とは、どのような性質なのでしょうか?

 私は、次のようなものではないかと考えています。

 ①吃驚仰天する現象がふんだんに出現してくる「新しいもの」

 ②これまでの生活や産業を変える力を宿すもの、すなわち「変革力を有するもの」

 ③「なるほど、これはすばらしい」と思えるほどに、「優れた知恵と工夫に裏打ちされたもの」

 ④「これなら、私もできる、挑戦してみよう」という思いが湧いてきて、「豊かな確信を持つことができるもの」

 本セミナーの参加者に、この4つの革新性を解っていただくことが可能になるとよいですね。

 そして、その理解が「状況の打開」に結びつくと真に幸いです(つづく)。 
 
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岩戸寺の石碑(国東市富来(とみく)、再録)