外は、寒い冬のようですが、ここ緑砦館はぽかぽかと温かく、まるで春のようです。
 その陽気に浮かれてシャツ1枚でも汗ばみながら、本ブログの原稿を書いています。

本日は、朝から、第11回のナノプラネットゼミが開催されました。

3件の話題提供(実質は、講演に近いプレゼンテーションといってもよい)があり、それぞれにおいて充実した討論もなされました。

このゼミは、回を重ねるごとに充実してきていますが、自然に「知が力」になり始めています。

さて、私が好きなことは、何事においても新しい挑戦であること、それが多かれ少なかれの困難はあっても、おもしろいこと、そして、その持続に意味があり、ゆかいな思いを抱くことができることです。

 すでに、述べてきたように、最近は、緑砦館において農作業を行うことが多く、それがおもしろく、ゆかいであることを感じる時間が増えています。

 私は、農業の専門家ではありませんが、光マイクロバブル技術においては、それであると自負していますので、その後者の立場から植物(野菜を含む)栽培に挑むことを常としています。

 本日は、そのひとつを紹介することにしましょう。

 最初は小ネギの話です。

 主婦のみなさんは、小ネギを一束買ってきても、その根の部分は残して、それを水につけて、再び、その切断面から新しいネギの芽を出させて、二度収穫するという知恵を発揮されている方がおられると思います。

 私も、この小ネギの再生が好きで、以前から試み、ネギの収穫を増やして喜んできました。

 しかし、これはネギの数が少ないときの話であり、いわば家庭サイズで行われる栽培のことです(大規模化されたものへの適用には、それにふさわしい工夫が重要です)。

 問題は、切り落とされた根の部分からネギの新しい芽が出て再度大きくなるまでにかなりの時間を要することにあります。

 そのうち、時間が経過すると水質が悪化して根が腐ってしまうこともあります。

 この時期、小ネギの生育期間は約60日です。これを何とか半減できないか、これが、ネギ植物工場の重要な課題となっています。

 私どもの小規模装置においては、この課題はかなりの達成を得ることができましたが、その結果を、そのまま機械的に適用することには無理がありますので、ここでは家庭サイズの話に留めておきましょう。

 小ネギの次に取り組んだのが、ミツバでした。

昨年末から、近隣のスーパーの店頭においてミツバが消えてしまい、しばらくの間、それが今年になってからも続いていました。

そのこともあって、ミツバは貴重野菜になったと思い、小ネギと同様に、その下部を切断して光マイクロバブル栽培装置に植えてみました。

この開始が正月の3日を過ぎたころからで、これも芽が出て徐々に成長し、いまでは、その背丈が1518cmにまで伸びてきました。

「ミツバも小ネギと同じか」

 かなりよい成長速度ですが、出荷サイズの大きさになるまでには一定の時間を必要としますので、市販のミツバの値段が下がってきた今では、その成長をおもしろく感じても、ゆかいになるまでには至りませんでした。

 「なにか、もっとゆかいなものはないか?」

 緑砦館のなかをじっと見渡すとクレソンがありました。

 「そうか、クレソンがあった!」

 すでに述べてきたように、クレソンは昨年末の30日に買い、翌日に入植したものでした。

 買った時には、葉と茎しかなく、もちろん根はありませんでした。

 昨年もクレソンを育てた経験から、クレソンは、茎からも根が生えてくるので、これを成長させて、さらに、その茎の一部を植えれば、倍の倍になるはずです。

 そして、さらにそれを続けると、それこそ膨大な量のクレソンを収穫できるようになります。

 これこそ、おもしろくて真にゆかいな話になりそうで、早速、本日から倍々、そして倍々の倍の作業に取り掛かることにしました。

 これが、その調子で進展していくと緑砦館はクレソンだらけになってしまいそうですが、そうなったらそうなったらで、これをどうするか、それは、その時に考えるようにしましょう。

 たとえば、クレソンを隣家に配る、それでも余ればガレージセールでも始めて、そこで格安で買っていただくのもよいですね。

 これは、光マイクロバブル野菜をみなさんに知っていただく「よい機会」になりますので、このクレソンがよい橋渡しになりそうです。

 こうなると、ますますおもしろく、そしてゆかいになることができそうです。

因みに、その主人公である第1世代のクレソンは、買った時の背丈よりも相当に大きくなっています(つづく)。


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                光マイクロバブル育ちのミツバ