本シリーズも、200回記念を迎えることになりました。

 これも、国東の海と山の幸のおかげであり、それを日々感謝しながら過ごしております。

 このシリーズでは、一貫して「豊かさとは何か」を追求してきました。

 私は、1994~95年にドイツに留学していました。

 その時、暉峻淑子さんの「豊かさとは何か」を読み、彼女が同じドイツで経験したことと同じことを実感することができました。

 以来、本当の豊かさとは、金で決まるものではない、その土地と風土のなかで見出すものであるということを知り、それを探し求めてきました。

 とくに、国東に来てからは、その海の幸、山の幸に直にふれ合うなかで、そのすばらしさを実感できるようになりました。

 その経験を本ブログで紹介し始めると、早速読者のみなさまからいろいろな反応が現れ、海のない県に住まれている方からは、豊後水道の魚のおいしさについて何度も感想をいただきました。

 また、ある東京の方からは、読むだけでは満足できない、その魚を送っていただけないかという話が持ち掛けられ、本当に魚を何度も送って、とても喜ばれたこともありました。

 私自身にとっても、この記事を書くにあたり、いろいろと勉強することにもなり、良い学習体験を重ねることができました。

 さて、記念の200回の記事をどうするか?

 少し時間をいただいて考えてみましたが、なかなかよいアイデアが浮かばず、普段通りの記事で自然に200回記念を通過することにしました。

 そこで、最初に紹介するのは「むかご」です。

 今は、自然薯(じねんじょ)が店頭に出てくる季節です。

 今や大変高価なものですから、それを丸ごと買うことはできません。

 しかし、「むかご」は一箱100円ですので、これを好んで買うことにしています。

 これを「むかごご飯」にしていただくと、ご飯が一層おいしくなります。

 塩気を含んだ米とむかごの香りと粘りがよく合い、思わず「お代わり」をしたくなります。

 これに野菜の味噌漬けかキムチがあれば最高の料理になるのではないでしょうか。

 2つ目は、これも地元産の「干し青のり」です。これが一袋350円でした。

 早速、熱々の「むかごご飯」に振りかけると、なんともいえない磯の香、そしてご飯の湯気でややしっとりした青のりがご飯によく合い、「これは旨い!」と唸ってしまいました。
 
 自然に、ご飯に振りかける「青のり」の量が増えていおきましたが、この量が増えれば増えるほど、ご飯が美味しくなるので、さらに感激が増していきました。

 3つ目は、「自分で育てた野菜を自分で収穫し、すぐに自分で食べる」ことです。


 朝夕、この収穫が私の日課となり、「今日は何を摘もうか?」、それを考えながら、そして野菜の状況を観察しながらハサミで切る、これを楽しんでいます。

 もちろん、この野菜は無農薬の光マイクロバブル野菜であり、これを何年も作り続けてきましたので、その成長具合で、微妙なおいしさも解るようになってきました。

 そこで、前菜は、私が摘んだ野菜、そして、最後は「むかごご飯」に「青のりのふりかけ」、これらは最高水準に近いコンビネーションとなりました。

 国東の「むかご」、「青のり」、「自家製野菜」、とても、安くて豊かですね。

 このシリーズ、まだまだ続きますよ


 乞う御期待(つづく)。

tumitate yasai
             ハウスの中でいただいた摘みたて野菜