本日は、昨日までの雨とは打って変って、気持ちの良い秋晴れの朝です。
幸いにも、超大型の台風は、こちらにやって来ず、長雨が数日間続くことになりました。
さて、昨夜は選挙開票を見ながらでしたが、それが一段落してNHKBSで韓国ドラマ『オクニョ』を視ました。
第28回目ですから、丁度中半の頃でしょうか。
正義と悪役がすべて出そろい、物語としては佳境に入ってきたところといえるでしょう。
わが国でも同じですが、韓国の方々も、正義と悪役が明確に分かれて闘う姿を好まれるようで、これがドラマの主人公の基本的構図になっています。
その主人公の「オクニョ」は、「チョノクソ」という大きな刑務所の前で、出所が不明の身重の母親から出産されました。
母親も、そして父親もだれかわからない、いわば謎の死を遂げた母親から生まれたオクニョは、そのチョノクソで大事に育てられました。
大きな刑務所ですから、たくさんの囚人たちが出入りしています。
そのに韓国一の学者であるイ・ジハムがおり、かれから、オクニョは学問や占いを直接教わります。
また、同じく秘密の牢に押し込められていたパク・テスからは、格闘技を学び、チェタミン(日本でいう忍者)としての技術も習得します。
いわば、緻密な戦略家とすぐれた格闘技家の両方を実践的に備えた『オクニョ』ですから、少々の困難に直面しても、それらを次々に解決していくことが、この物語のおもしろさに結びついています。
一方の悪役は、それが大きな権力を有し、私利私欲を押し通すために悪だくみを行うほど倒しがいがあります。
オクニョ側には、知力とアイデアによる工夫しかなく、この攻防がおもしろさを存分に醸しだしています。
これに、イ・ビョンフン監督の巧みな演出が加わり、視聴者はハラハラ・ドキドキしながら、毎回見入ることになります。
この基本的構図のなかで、まだ子供だったオクニョが育ち、さまざまな試練のなかで立派に大人へ成長していく、ここにも、本ドラマのおもしろさと魅力があります。
歴史的な人物でありながら、その人間形成の在り様に豊かな想像性を発揮させ、主人公としてのキャラクターを磨き、それを中心に歴史ドラマを創造していくイ監督の演出力には、真にすばらしいものがあります。
そこで、これから、オクニョを含めた、これまでの主人公の特徴についてのより深い考察に分け入ることにしましょう。
最初に取り上げるのは「ホジュン」です。
「ホジュン」とは人物名で、若いころは父親に反発してすねていた「ならず者」でした。
そのかれは、これまでの放蕩や密貿易の犯罪を悔い改め、一念発起して医者をめざします。
そして、最後には、とうとう王医にまで上りつめるという波乱万丈の物語が繰り広げられます。
まったくの放蕩息子が、自分の罪を反省し、医者の道をめざしますが、さまざまな、今でいえばいじめに会い、しかし、その粘り強い気力と体力で乗り越えていく姿には幾度とない感動を覚えました。
詳しくは、次回で、その具体的事例を示しますが、ここでは、まず、おもしろいイ・ビョンフン監督のキャスティングに言及しておきましょう。
じつは、主人公のホジュンを演じた俳優はチョン・グァンリョルであり、そのかれが、「オクニョ」においても、重要な役柄として登場しています。
それは、パク・テスという名の人物でチェタミン(王の密偵)の親分格を演じていました。
そのかれから、オクニョは、武術や戦術、そして中国語を教えてもらいます。
同じチェタミンの裏切りによって、かれは殺されてしまいますが、かれの残した手紙と金塊がオクニョらが行う活動の動機と資金源となります。
私の推理では、パク・テスは、死んでおらず、物語の最後で再登場するのではないかと思っていますが、実際はどうでしょうか?
次回は、ホジュンとオクニョの同一性と相違について、より詳しく分け入ることにしましょう(つづく)。
コスモス
幸いにも、超大型の台風は、こちらにやって来ず、長雨が数日間続くことになりました。
さて、昨夜は選挙開票を見ながらでしたが、それが一段落してNHKBSで韓国ドラマ『オクニョ』を視ました。
第28回目ですから、丁度中半の頃でしょうか。
正義と悪役がすべて出そろい、物語としては佳境に入ってきたところといえるでしょう。
わが国でも同じですが、韓国の方々も、正義と悪役が明確に分かれて闘う姿を好まれるようで、これがドラマの主人公の基本的構図になっています。
その主人公の「オクニョ」は、「チョノクソ」という大きな刑務所の前で、出所が不明の身重の母親から出産されました。
母親も、そして父親もだれかわからない、いわば謎の死を遂げた母親から生まれたオクニョは、そのチョノクソで大事に育てられました。
大きな刑務所ですから、たくさんの囚人たちが出入りしています。
そのに韓国一の学者であるイ・ジハムがおり、かれから、オクニョは学問や占いを直接教わります。
また、同じく秘密の牢に押し込められていたパク・テスからは、格闘技を学び、チェタミン(日本でいう忍者)としての技術も習得します。
いわば、緻密な戦略家とすぐれた格闘技家の両方を実践的に備えた『オクニョ』ですから、少々の困難に直面しても、それらを次々に解決していくことが、この物語のおもしろさに結びついています。
一方の悪役は、それが大きな権力を有し、私利私欲を押し通すために悪だくみを行うほど倒しがいがあります。
オクニョ側には、知力とアイデアによる工夫しかなく、この攻防がおもしろさを存分に醸しだしています。
これに、イ・ビョンフン監督の巧みな演出が加わり、視聴者はハラハラ・ドキドキしながら、毎回見入ることになります。
この基本的構図のなかで、まだ子供だったオクニョが育ち、さまざまな試練のなかで立派に大人へ成長していく、ここにも、本ドラマのおもしろさと魅力があります。
歴史的な人物でありながら、その人間形成の在り様に豊かな想像性を発揮させ、主人公としてのキャラクターを磨き、それを中心に歴史ドラマを創造していくイ監督の演出力には、真にすばらしいものがあります。
そこで、これから、オクニョを含めた、これまでの主人公の特徴についてのより深い考察に分け入ることにしましょう。
最初に取り上げるのは「ホジュン」です。
「ホジュン」とは人物名で、若いころは父親に反発してすねていた「ならず者」でした。
そのかれは、これまでの放蕩や密貿易の犯罪を悔い改め、一念発起して医者をめざします。
そして、最後には、とうとう王医にまで上りつめるという波乱万丈の物語が繰り広げられます。
まったくの放蕩息子が、自分の罪を反省し、医者の道をめざしますが、さまざまな、今でいえばいじめに会い、しかし、その粘り強い気力と体力で乗り越えていく姿には幾度とない感動を覚えました。
詳しくは、次回で、その具体的事例を示しますが、ここでは、まず、おもしろいイ・ビョンフン監督のキャスティングに言及しておきましょう。
じつは、主人公のホジュンを演じた俳優はチョン・グァンリョルであり、そのかれが、「オクニョ」においても、重要な役柄として登場しています。
それは、パク・テスという名の人物でチェタミン(王の密偵)の親分格を演じていました。
そのかれから、オクニョは、武術や戦術、そして中国語を教えてもらいます。
同じチェタミンの裏切りによって、かれは殺されてしまいますが、かれの残した手紙と金塊がオクニョらが行う活動の動機と資金源となります。
私の推理では、パク・テスは、死んでおらず、物語の最後で再登場するのではないかと思っていますが、実際はどうでしょうか?
次回は、ホジュンとオクニョの同一性と相違について、より詳しく分け入ることにしましょう(つづく)。
コスモス
コメント
コメント一覧