ただ今建築中の家屋の左官を行っているY(兄)さんが、生きているホゴの大小7匹とエソ4匹を、
「今釣った」といって、今朝ほど、わざわざ持ってきてくださいました。

 ホゴは、みな生きていて、パクパクと口を開け閉めしていました。

 周知のようにホゴは高級魚であり、全国的には「カサゴ」と呼ばれ、南九州では「アラカブ」、福岡では「アラ」と称されています。

 冬には鍋で、夏には煮込み、唐揚げなどで食べるのが一般的です。

 しかし、私は、ホゴ料理において一番と思うのは生のままの「刺身」です。

 釣り名人のYさんに刺身で食べたことがあるかと尋ねたら、一度も食べたことがないとのことで、この魚を生で食べる方は、かなり少ないようです。

 ホゴの刺身の特徴は、柔らかいが、噛み応えがあり、味が良いことにあります。

 そして、同じ仲間のメバルと比較しても、味の豊かさにおいてより勝っているように思います。

 そのせいか、競りの市場では、ホゴの方がメバルよりもやや高めで取引されています。

 しかし、この刺身は、生きているほどの新鮮でないと、その味の保証はありません。

 煮物や唐揚げなどによく用いられるのは、その新鮮度が落ちた状態での料理法ともいうことができます。

 また、ホゴは、地元のスーパーにおいてちょっとしたサイズ(体長20㎝前後で400円)、25㎝クラスになると600円程度の価格になります。

 これが、福岡や北九州では、おそらくその価格が2倍か、それ以上にもなるのではないかと思います。

 今夕は、ホゴの刺身、そして頭は煮つけにしていただく予定ですが、これだけで豪華版の食事になりそうでワクワクしています。

 さすが、豊かな国東の海の幸です(つづく)。
 
hogo
ホゴ(中サイズ)