本日は、(株)ナノプラネット研究所会議室において第4回ナノプラネットゼミが、9時~12時半まで開催されました。

 参加者は6名、そろそろ、このゼミも定着し始めたようです。

 最初の話題は、「写真の撮影および現像技術について」でした。

 アナログからデジタルへ、大きく変化してきた技術変容が詳しく解説され、デジタル時代における写真現像のあり方について、その技法が詳しく解説されました。

 とくに、最近のデジタルカメラにおいては、一般的に撮影画像が暗めに撮影されがちであることから、その画像の露出現像が重要であることが示されました。

 また、その適正露出補正を行った後に、ハイライトとシャドウの操作の重要性も明らかにされました。

 前者は明るい部分の補正、後者は暗い部分の補正を行う操作であり、それらが実際に撮影された画像において詳しく説明されました。

 2つ目の話題は「花粉症について」でした。

 全国的に、花粉症に無縁な地域は、沖縄と北海道、ここでは杉や檜の栽培がなされていませんので花粉症発症率が極端に低い、これは、みなさんがすぐに納得したことでした。

 ところが、逆に第1位の山梨県については、その理由について話が盛り上がりました。

 「海がないから青魚を食べないからでしょう」、「盆地だから花粉が停滞してしまうんでしょう」、「山がたくさんあるからでしょう」、みなさん、それぞれ思うところを述べられていました。

 私は、これらの花粉症談義をゆかいに聞きながら、「そういえば、山梨の親戚に花粉症の重症の方がいたな、山梨は、全国一の大変なところなんだ!」と、その方の顔を思い浮かべていました。

 3つ目は、パンづくりにおけるマイクロバブル技術の利用法についてでした。

 たしかに、マイクロバブル水を用いると、通常の水道水を用いて作ったパントは違うものができるようで、その実践例が詳しく報告されました。

 パンづくりには、大別して1)酵母菌づくり、2)発酵、3)焼きの3つの工程があります。

 このそれぞれにおいて、水道水とマイクロバブル水の比較試験がなされ、いずれにおいてもマイクロバブル水特有の作用効果が認められ、パンがよりおいしくできあがることが示されました。

 とくに、議論が白熱化したのは、酵母菌の活躍は弱酸性下の環境においてなされることから、その特性とマイクロバブル水の関係をどう考えたらよいのかについてでした。

 また、一般的なパンの製法も紹介され、今後は、マイクロバブル水の特徴をいかに引き出すかを巡って、その製法の絞り込みを行いながら、マイクロバブルの作用効果をいかに明確に引き出すかについても討議がなされました。

 さらに、昨今のパンづくりのブームや最近実施された「パンフェスタ」の盛り上がりなどについての話題も披露されました。

 4つ目は、明治維新を担った長州の若き獅子たちの話でした。具体的には、久坂玄瑞、高杉晋作、伊藤博文の3人が取り上げられ、その長州革命におけるかれらの果たした役割が議論されました。

 なかでも、高杉晋作の革命家としての偉業において話が盛り上がりました。

 かれは、とくに海洋軍事技術に明るく、それを駆使して長州の保守派や幕府軍と対決し、ことごとく勝利することができました。

 そのルーツは、かれの上海旅行における学習成果にあるのではないかという意見も出されました。

 当時の上海は、欧米の海軍が出入りし、その最先端技術を高杉は目のあたりにし、それを学ぶことができました。

 また、反政府勢力であった「義和団」の抵抗を見聞し、それが、後の「奇兵隊」を組織することに結びついたのではないかというエピソードも紹介されました。

 周知のように、帰国後の高杉は、ただ一人「倒幕」を主張するようになります。

 この攘夷から倒幕への転換、これが明治維新への口火に結びついていくことになりました。

 5つ目は、植物の根に関する基礎知識に関する話題提供でした。

 まず、NHKの「ミクロワールド」における「根の秘密」に関する動画をみんなで学習しました。

 ここでは、根の先端にできる根冠の構造と役割が紹介され、なぜ、植物の根が硬い土のなかにおいても侵入していけるのかの解明がなされていました。

 また、根冠とともに「根毛」の発生メカニズムと役割も示され、その重要性についての討議がなされました。

 さらに、あるマイクロバブル栽培植物における根の様子も紹介され、その特徴についても活発な意見交換がなされました。

 このようにして5つのおもしろい話題提供がなされ、終了時間は予定の時刻を30分超過して12時半でした。

 「今回はおもしろかった」、「この勉強会を続けていくと、そのうち小さくない成果が生まれてくるようになりますね」、「楽しかった」などの感想が、参加者のそれぞれから口々に発っせられていました。

 次の第5回は、7月8日(土)9時から、(株)ナノプラネット研究所会議室において開催されることになりました。 

みずのなかのね
植物の根