柔らかい春の陽ざしが、私の部屋のなかにも射し込んできて、温かい日曜日の朝を迎えています。

 昨日は、中庭のハウスの中にあるいくつかの水路に液肥を補給しました。

 温かくなってきて植物たちが、すくすくと成長しはじめ、それに伴って水分や栄養の吸収も増加し始めています。

 その後、ハウス内に出てきているアブラムシの駆除を行いました。

 これには、アブラムシを水で洗い流して水路内に流し込む方式を採用しています。

 いろいろと試してみましたが、この水洗方式が一番よく、効率的ではないかと思っています。

 この駆除問題は、無農薬栽培における宿命みたいなものですから、これからも、よりよい方法を追究していきたいと思います。

 しかし、このアブラムシの出現は、悪い面だけではありません。アブラムシが発生するところは、新芽のような柔らかいところ、そしておいしいところであり、それを見分けることも参考になります。

 たとえば、スペアミントやミツバには発生しやすいのですが、セロリやからし菜、クレソンにはほとんど発生しません。

 きっと好き嫌いがあるのでしょう。

 この水洗を終えてから、野菜の収穫も行いました。

 このところ、育ってきた野菜が多くなり、それを収穫しても野菜がなかなか減らない、すなわち、育つ量が、食べる量を勝っているという状況が生まれています。

 その結果、台所では常に収穫野菜が並べられているという具合になっています。

 先週末には、これらの野菜とHさんの塩トマトを東京の友人に送付しました。

  この方は、食の道において顔が広く、これらの野菜を、さまざまな知人の方々に勧めていただき、その味評価の輪が広がっています。

 さて、その結果は、どうなるか。

 今度も、密かに朗報を期待することにしましょう。

 
ところで、その送付した野菜の中に、大きく育ったセロリを入れておきました。

 もともと、セロリの収穫時期は10~11月ですが、これが越冬してジャンボ級になってきました。

 どうやら、セロリは水耕栽培に適した野菜のようで、この時期、毎日の食卓に上ってきて楽しくいただいています。

 これは、「セロリ食習慣」ともいってよく、生はサラダに、スープやみそ汁に入れてもよく、極めつけは葉っぱの天ぷらが最高に美味といえます。

 とくに、今年はセロリの出来栄えがよく、それに、周辺から外葉をもいでも中から次々に生えてきますので、なかなか減りません。

 これを送付した友人も、このセロリの味が「忘れがたき」だったようで、再び送付していただけないかという催促があったほどでした。

 3つ目は、昨年から懸案となっていた地元産の植物の件です。

 春になって、この根から新芽が出始めるころになってきましたので、いわゆる古株を取り除いて新芽を出しやすくするための根の清掃を行いました。

 古い株のままですと、それが腐敗して、そこからは新芽が出てこなくなりますので、この排除が必要であることに気づきました。

 この3年間は、それをせずに来たのですが、やはり、4年目は無理なようで、そこに落とし穴があったようです。

 気が付けば、当たり前になることですが、それを見出すまでには、なかなか難しい問題があることを学びました。

 結局、2時間以上の作業となり、結構な身体の運動となりました。

 まだ、古株が残っていますので、当分の間、この作業を続ける必要がありますね。

 おかげで、この根の清掃作業中に大切なことも判明しましたので、この作業も重要な意味があったのではないかと、自分にいい聞かせることができました


 偶には、このように身体を動かしてみるのもよいことですね(つづく)。

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                        成長がよいセロリの葉っぱ