嵐のような半徹夜の5日間において蓄積された疲労が、徐々に抜け始めてきたようです。

 そしてようやく、小さくない成功を修めた第11回マイクロバブル技術国東セミナーを振り返ることができるようになりました。

 じつは、本セミナーは、昨年の4月末以来のことで、しばらく開催されていませんでした。

 この間、二度までも、その開催を計画したのですが、その期日に、急な外国旅行の日程が入って重なってしまい、やむなく中断・延期をせざるをえませんでした。

 そこで、久しぶりの開催ということになり、その開催プログラムについても、次のような検討を加え、より改善を行うことにしました。

 その第一は、2日間にわたる全体の流れをより明確にしたことでした。

 具体的には、まず、マイクロバブル技術に関する基礎と基本的用語に関する解説を行いました。

 その後、マイクロバブルとマイクロバブル水に関する物理化学的特性、水産養殖、洗浄、植物活性における技術的適用事例とその基礎についてもやさしく解説を加えました。

 また、マイクロバブル技術の展望に関しては、初日と2日目という二度にわたっての解説を示し、その総論を踏まえて具体的な各論の内容も示され、さらには今年の具体的な課題についての言及もなされました。

 2日目においては、ペット洗浄に関するマイクロバブルの科学的究明の内容が示され、同時に、アッと驚くような成果の披露もなされました。

 第二は、以上の具体的な柱をより体系化し、それらを個別の講演として、順次並べていったことでした。

 これまでのセミナーにおいては、2日間において、その講演数は5件としていましたが、これを改め2倍の10件に増やしました。

 そのため、初日の講演時間は、1講演あたり30分とし、全部で6件、二日目は、40分で4件としました。

 参加者にとっては、それだけ多様で多彩な内容を勉強することができましたので、この改善は大いに評価されました。

 第三は、質疑応答の時間をたっぷりとって、しかも十分な討議を行ったことでした。

 時には、その質疑応答の時間が長くなり、予定の日程から大きくずれ込むことになりましたが、それは、それだけ盛り上がった証拠でもありました。

 第四は、セミナー終了後に、個別対応の技術相談コーナーを設けたことでした。

 しかも、その相談においては2時間の時間枠を設定し、その1においては、3社合同で、その2においては1社に対して、綿密な相談がなされました。

 第五は、いつもと同じ、海山の幸でみなさんとの交流を深めたことでした。今回の目玉は、ホゴ(福岡ではアラカブと呼ばれている)の刺身でした。

 全員のみなさんが、ホゴの刺身を食べた経験がなく、その柔らかくて甘い旨みを堪能されていました。

 また、地元国東産のもち米で炊いた赤飯も大変評判がよく、その食欲は見事なものでした。

 さらに、講演の途中で出された塩トマトやセロリについても大いに喜ばれたようで、講演において出てきたトマトやセロリの味を実際に自分の舌で確かめるという体験的学習も大いに、その理解の手助けになったようでした。

 「興奮した」、「感激が覚めない」、「こんなセミナーは初めてだ」、「ナノバブルに関する、もやもやが吹き飛んだ」などの、みなさんから寄せられた感想に見られるように、それは、「感動が理解に結びつく」というものでした。

 これらの成果は、そのセミナーの主催者としての私たちにとっても、大いに学んだことが多く、これからのセミナーの在り方について考えさせられました。

 「やはり、何事においても、質的発展が大切なのだ!」

 つくづく、このことを認識させられたセミナーとなりました。

 次回は、各講演の内容に関して少し分けって考察することにしましょう(つづく)


 
siotomato
Hさんの塩トマト(再録)