今朝は曇り気味の空です。

 ただ今の室内の気温は14.5℃、湿度50%です。

 お茶を飲んで身体を温めたい気分ですね。

 先ほど、久しぶりに朝早く、中庭にあるハウスの野菜たちの観察を行いました。

 まずは、クレソンが目に入ってきました。

 先日、マイクロバブル研究会員のMさんが、わざわざ持参してきださったもので、それが根付いて成長しはじめました。

 「おそらく、そろそろ味も変わってきているであろう」

と思い、その葉っぱを摘んで食べてみました。

ーーー この味には記憶があるようだ!

 それは、十数年前に前職場において、校舎の前の池で育てたクレソンの味とよく似ていました。

ーーー あの時のクレソンはすごかった!

 2m×4mの四方にクレソンが所狭しと生えていました。

 その根を見ると、これもぎっしり絡みついて、空中へ押し上げようと思っても重くて上げることができませんでした。

 これを毎日眺めているうちに、食べなければ「もったいない」という思いが出てきて、これを帰り際に、一束(といっても直径10㎝程度)引き抜いては、わが家の食卓に上らせて試食していました。

 「これは旨い。なんといっても、シャキシャキした食感がよい。それに、ワサビに似たピリ辛の味がよい」

 こう思うようになり、今度は、有名な栽培地のクレソンと比較してみようと思いました。

 近くのスーパーでは、中国地方と九州地方の、いずれも水どころで栽培されたクレソンが売られていました。

 これらと比べると、すぐに、その違いが解りました。

 香り、食感、嫌味のなさにおいて優位性が認められました。

ーーー そうか、このクレソンは、そんなに優れていたのか。

 こう思いながら、その試食がしばらくの間続くことになりました。

 因みに、そのクレソンは、研究室の学生のお母さんが、私にへとくださったものでした。

 わずか一株のクレソンを持参していただいたものを、それこそ多く繁殖させたものでした。

 その時は、その一株を、池の中にポンと投げ入れた状態で育てましたが、今回は、いただいたクレソンを1本ごとに分けて移植し、そこから根が出てくるのを待ちました。


 その根が出始めてしばらくすると、今度は葉の出方が変わってきました。

 若葉の出方が、中央部分で密に何本も出てきて、それが徐々に広がってきました。

 その広がりを観察しながら、「そろそろ、試食の時期がやってきた」と思い、それをワクワクしながら敢行したというわけでした。

 噛んだ時の香り、しゃきしゃき感、そして噛み続けた後の旨み、いずれもかなりの水準に達していました。

 この確認を得ることができましたので、これから私のクレソン研究を始めてもよい、というゴーサインが出たという認識に至りました。

 春たけなわになると、このクレソンが、もっとおいしくなることでしょう(つづく)。

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                          クレソンの若葉