去る25日18時から、第14回マイクロバブル研究会がナノプラネット研究所の会議室で開催されました。

 最初に、M会員によって、今年のヘチマの露地栽培に関する報告がありました。

 自宅前の畑に、立派な竹枠で囲まれたヘチマ園を作られ、そこで露地栽培がなされていました。

 当初は、水耕栽培も行い、その両者を比較する予定でしたが、それがうまくいかず、この露地栽培のみになったそうです。

 この報告の中で、いくつかの重要な栽培ノウハウが披露されました。

 その第1は、入植当初の成長が芳しくなかったことから、少量の肥料と水まきを毎日するようになり、それ以降は、めざましい成長を遂げるようになったそうです。

 一度にやりすぎず、少量を毎日かかさずやり続けることがコツであることが強調されました。

 2つ目は、ヘチマの生態に関することでした。

 まず、雄花が先行して咲き、続いて雌花の順で咲き、その花の数はおよそ5対1であること、雄花は天に向かって細い茎が30㎝程度伸び、その先端に咲くこと、それに対し雌花は、その節のところに横向きに咲くという特徴が明らかにされました。

 これらの花の寿命は約1日であり、それから10日後に雌花の茎の部分が膨らみ実が大きくなることも示されました。

 わずか、2株の入植でしたが、すでにいくつもの実がなり、この研究会の日から3日後には収穫を予定しているとのことでした。

 まことに科学的で丁寧な観察結果であり、学ぶところが少なくありませんでした。

 続いて、私からも、ヘチマのマイクロバブル水耕栽培の途中経過が報告されました。

 すでに述べてきたように、今年のヘチマ栽培は、時期的に3期に分けて行われてきました。

 その最初は、南東部の水槽に植えたヘチマがよく育ち、そのメインの蔓の長さは約9mにも及びました。

 この蔓の太さは約1㎝もあり、その節々には大きな葉が茂り、大きな雄花と雌花がたくさん咲きました。

 これらの花の咲く形態は、上述のM会員の報告の通りでしたので、ここではその指摘に留めます。

 また、その第2期は、北西部の水槽において育てられたヘチマであり、第1期よりも約2週間遅れての入植となりました。

 ここでは、やや葉っぱは小さいのですが、この北西部を中心にしてこんもりとした葉っぱが茂り、ようやく雄花が咲き始めました。

 この花の位置が目線と同じ高さにありますので、親しみを込めて眺めていました。

 続いて、第2期よりも同じく2週間遅れで、南西部の水槽にもヘチマが約8本程度入植されました。

 こちらは、午後から西陽をほとんど受けず陰になっていますので、その分すくすくと育って、その先端は建物の屋根の上を超えるまでに至っています。

 また、窓の外側にきれいなヘチマのグリーンカーテンができ、これも、一つのモデルになりそうです。
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ヘチマカーテン

 そして、これらの報告に対する質疑応答が終わり、待望のヘチマ料理の試食会となりました。

 まずは、ヘチマをスパムと一緒にした煮込みが出されました。

 ヘチマを生まれてこの方食べたことがない方もおられ、そのやわらかさと、ほのかな甘味に新鮮な感動がもたらされたようでした。

 「今年は、昨年よりも柔らかく、甘みもあるようで、そのおいしさもより勝っているのではなないでしょうか」

 こういうと、みなさん、頷かれていました。
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        ヘチマのスパム煮込み(スープはヘチマから出てきたものであり、これが美味しい)

 次に、ヘチマにベーコンを挟んでからっと揚げた天ぷらが出てきました。

 「これは酒の肴にぴったり、最高の味だ!」

 と思わず、口に出された方もいました。

 香ばしい天ぷら特有の香りに、ヘチマとベーコンを噛んだ味がミックスされ、まことに洒落た味になっていました。
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ヘチマのベーコン挟みの天ぷら

 この料理は、昨年の夏にK1さんに案内された有楽町駅前のフランス料理店で、そのオーナーシェフが、そのとき持参したヘチマを即席で料理されたものと同じで、その素敵な味を思い出しました。

 こうして今年も、和気あいあいとヘチマの味を楽しみ、研究会は、予定の時間を30分超過して終了しました。

 次回研究会は、9月29日18時から開催の予定です。