昨日、第13回マイクロバブル研究会が開催されました。

 今回も大勢の方々が参加され、大いに盛り上がり、その終了時間は21時をとっくに過ぎていました。

 最初に、S会員によって、前回に引き続いての報告がなされました。

 前回においては、マイクロバブルという新技術の導入で、かなりよい成果が出始めたという段階でしたが、今回は、その傾向がより明確になってきたという、さらに進歩した結果が示されました。

 この相談があったときに、ある野菜を育てていて、それが4系統に分かれているとのことでした。

 「そうであれば、一番芳しくないところはどこですか?その一番よくないところに試験装置を入れましょう!」

 こうして、その導入を行ったのが5月の初めでした。

 以来、3カ月弱が過ぎました。

 その導入前の状態は、4つに分かれた系統において、成績がよい順に、A3、A2、A4、A1という順番でした。

 約1カ月前においては、その順番が、A3、A1、A2、A4へと変化していました。しかし、この場合、A3のレーンが断トツに優れていて、それとA1とでは大きな差異がありました。

 ところが、今回は、そのA1がA3を追い抜いて、A1、A3、A2、A4となったというのですから、みなさんは、その結果に、とても驚かれていました。

 「これは、最劣等生が、一番を追い越したようなものですね」

 こういうと、S会員は、うれしそうに、こう返事をなされました。

 「その通りです。劣等生が最優秀生を追い抜いたのですから、これは大変なことが起きたと思っています」

 この表現が、みなさんにとっては解りやすかったからでしょうか、その後、議論は大いに盛り上がりました。

 なにせ、実物を持ち込んでの説明でしたので、大変に説得力がありました。

 「たしかに、根のでき方がかなり違っていますね。そのことで、A3を追い抜いたという理由のひとつがよく解りました」

 こういうと、周囲のみなさんも納得されていました。

 これは、研究会員が持ち寄られた個別課題を検討し、その解決を行った最初の事例が出てきたことを意味し、その重要性を、みなさんが深く理解された瞬間でもありました。

 --- 今日の研究会は、さい先よいね!

 そのすばらしい成果のご披露によって、明るい会がますます明るくなりました。

 次に、Y会員が、立派な内容のスライドを用いて優れた稲作法を開発され、そして実践されてきたことが詳しく報告されました。

 この方法のメインは、あまり蜜に稲を植えなくても、きちんと収穫が可能になるというもので、それを稲の苗から収穫までの問題を科学的に解明されていました。

 なかでも、2、3本の稲の苗の田植えから、中間時点までのおいて、その苗の茎の数を、その10倍にまで育てていくプロセスの説明には醍醐味がありました。

 あまり蜜に植えすぎないで、その数を節約し、作業も楽にして、収穫は蜜に植えた以上の効率を超える、これを農家の主婦が喜び、そして導入を決めたのだそうで、ここに、この稲作法の優位性があるとのことでした。

 この報告を聞き、現在、簡易的に取り組んでいる栽培方法について再検討が必要であると思いました。

 真に良い勉強になりました(つづく)。
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夕陽を浴びた、しなやかで力強い草莽(筆者撮影)