まず、生物の生理活性に関する解りやすい事例として、カキを取り上げました。
この調査研究において、最初に気付いたのは、カキが通常よりも3倍、大きく口を開けていることでした。
「こんなことは今までなかった!」とは、当時のカキ漁師が呟いたことでした。
あまり大きく口を開けていると、魚に食われてしまうので、そのような開口はなかったといっていました。
同時に、この開口状態のカキを指でちょんちょんとつつくと、それで大きくあけられた口をすぐにつぐみますが、それから、短くて数時間は再開口することはありません。
それだけ用心深く、そのつぐんだままが1日以上も続くと、そのカキ漁師がいっていました。
ところがどうでしょう。
それが1、2分で再び開口してきたのですから、ここには、マイクロバブルの特別の作用があるのではないかと思いました。
しばらくすると、柿の成長が抜群であることも判明してきました。
これらを含めて、マイクロバブルには、カキの生理活性と急成長を引き起こす特別の作用があるのではないかと思うようになりました。
そこで、カキの血流を計測することを思いつきました。
すでに、ヒトのマイクロバブルによる血流を計測し始めていましたので、それをカキに適用することにしたのです。
カキの血管は開放系ですので、海水がそのまま血管内に入ってきて流れ、出ていきます。
その結果は、マイクロバブルによるみごとな血流促進が起こることを示していました。
ここには、「鋭く、大きな直観」にまでには至りませんが、それに向かって接近するような「重要な何か」を感じていました。
これで、生物における生理活性がマイクロバブルによって誘起されるという重要なテーマが明らかになり、その後の私のマイクロバブル研究を決定づけたのですから、これは小さくない出来事となりました。
同時に、ヒトの生理活性に関わる血流計測も行っていましたので、このマイクロバブルによる生物活性作用は、マイクロバブル技術の適用分野における重要な柱の一つとなっていきました。
その後、大学の医学部や医学系企業との共同研究を経て、現在では、その成果が、大分県中津市のK病院との共同研究に受け継がれ、さまざまな取り組みの発展へと結びついています。
講演では、この経緯が具体的に紹介され、その成果の一部も示されました。
同時に、なぜ、空気マイクロバブルによる血流促進が、なぜ起こるのか、この血流促進物質に関する科学的究明の結果についても明らかにされました。
こうして、マイクロバブルは、医療と介護、さらには健康の分野において、重要な作用効果を有することが具体的に解説されました。
もうひとつの生物活性作用は、植物活性に関することでした。
これも、この数年間、集中的に取り組んできたことですので、それらの重要な成果を紹介させていただきました。
すでに、ご周知のように、わが国の植物工場については、その不振が続いており、つい最近も、2つの大型植物工場が倒産した事例が報道されていました。
ここでも明らかなように、過大な設備投資、向上しない生産効率、確保できない採算性によって、その不振の原因が造られています。
そして、この植物工場の不振の本質は、技術的な確立がなされないまま、その未来がバラ色に描かれたことでした。
この問題を克服できる新技術ができないかぎり、このブームも衰退し、消えてなくなっていくのではないかと推察しています。
このブレイクスルー技術とは何か、マイクロバブル技術に、その可能性はないか、これがこの数年間において探求してきたことでした。
それは、ミニ植物工場において、十分な生産性と確実な採算性を確保すること、そして、誰もが野菜作りに参入して、「自分で育て、自分で食べる」習慣を身につけることができるようにする、これらを実現することでした。
本講演では、それらの具体例を示しながら、その解説が行われました。
そして、そのなかで、このブレイクスルーが実現し始めていることを明らかにさせていただきました。
以上が、2つ目の記念講演の内容の概要でした。
さて、この講演の終わりの方で、私が取り上げた事例において、参加者から質問をうけ、ちょっとおもしろいことが起きました。
それは、「ゴールドクラウンⅡ」に関係することでしたので、近々、その結果についても、その別稿において紹介させていただくことになるでしょう
こんなわけで、とにかく実り多いセミナーになったようで、その成果が今後に生かされるのではないかと思っています(この稿おわり)。
この調査研究において、最初に気付いたのは、カキが通常よりも3倍、大きく口を開けていることでした。
「こんなことは今までなかった!」とは、当時のカキ漁師が呟いたことでした。
あまり大きく口を開けていると、魚に食われてしまうので、そのような開口はなかったといっていました。
同時に、この開口状態のカキを指でちょんちょんとつつくと、それで大きくあけられた口をすぐにつぐみますが、それから、短くて数時間は再開口することはありません。
それだけ用心深く、そのつぐんだままが1日以上も続くと、そのカキ漁師がいっていました。
ところがどうでしょう。
それが1、2分で再び開口してきたのですから、ここには、マイクロバブルの特別の作用があるのではないかと思いました。
しばらくすると、柿の成長が抜群であることも判明してきました。
これらを含めて、マイクロバブルには、カキの生理活性と急成長を引き起こす特別の作用があるのではないかと思うようになりました。
そこで、カキの血流を計測することを思いつきました。
すでに、ヒトのマイクロバブルによる血流を計測し始めていましたので、それをカキに適用することにしたのです。
カキの血管は開放系ですので、海水がそのまま血管内に入ってきて流れ、出ていきます。
その結果は、マイクロバブルによるみごとな血流促進が起こることを示していました。
ここには、「鋭く、大きな直観」にまでには至りませんが、それに向かって接近するような「重要な何か」を感じていました。
これで、生物における生理活性がマイクロバブルによって誘起されるという重要なテーマが明らかになり、その後の私のマイクロバブル研究を決定づけたのですから、これは小さくない出来事となりました。
同時に、ヒトの生理活性に関わる血流計測も行っていましたので、このマイクロバブルによる生物活性作用は、マイクロバブル技術の適用分野における重要な柱の一つとなっていきました。
その後、大学の医学部や医学系企業との共同研究を経て、現在では、その成果が、大分県中津市のK病院との共同研究に受け継がれ、さまざまな取り組みの発展へと結びついています。
講演では、この経緯が具体的に紹介され、その成果の一部も示されました。
同時に、なぜ、空気マイクロバブルによる血流促進が、なぜ起こるのか、この血流促進物質に関する科学的究明の結果についても明らかにされました。
こうして、マイクロバブルは、医療と介護、さらには健康の分野において、重要な作用効果を有することが具体的に解説されました。
もうひとつの生物活性作用は、植物活性に関することでした。
これも、この数年間、集中的に取り組んできたことですので、それらの重要な成果を紹介させていただきました。
すでに、ご周知のように、わが国の植物工場については、その不振が続いており、つい最近も、2つの大型植物工場が倒産した事例が報道されていました。
ここでも明らかなように、過大な設備投資、向上しない生産効率、確保できない採算性によって、その不振の原因が造られています。
そして、この植物工場の不振の本質は、技術的な確立がなされないまま、その未来がバラ色に描かれたことでした。
この問題を克服できる新技術ができないかぎり、このブームも衰退し、消えてなくなっていくのではないかと推察しています。
このブレイクスルー技術とは何か、マイクロバブル技術に、その可能性はないか、これがこの数年間において探求してきたことでした。
それは、ミニ植物工場において、十分な生産性と確実な採算性を確保すること、そして、誰もが野菜作りに参入して、「自分で育て、自分で食べる」習慣を身につけることができるようにする、これらを実現することでした。
本講演では、それらの具体例を示しながら、その解説が行われました。
そして、そのなかで、このブレイクスルーが実現し始めていることを明らかにさせていただきました。
以上が、2つ目の記念講演の内容の概要でした。
さて、この講演の終わりの方で、私が取り上げた事例において、参加者から質問をうけ、ちょっとおもしろいことが起きました。
それは、「ゴールドクラウンⅡ」に関係することでしたので、近々、その結果についても、その別稿において紹介させていただくことになるでしょう
こんなわけで、とにかく実り多いセミナーになったようで、その成果が今後に生かされるのではないかと思っています(この稿おわり)。
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