時々、スーパーに行って、ミツバの束を一つ買っています。

 その株の根とわずかな長さの茎を残して、残りは、すべて食べてしまいます。

 そして、その根と茎を入植します。

 すると、しばらくしてミツバの茎がのび葉が茂るようになります。

 ひとつの株から大量の葉と茎が育ちます。

 これを「ミツバの再生産」と呼ぶことにしています。

 この再生産サイクルが軌道に乗ってくると、その後は、ほとんどミツバを購入する必要がなくなってしまいます。

 我が家には、その再生産途上のミツバが2つあります。

 ひとつは、最近入植したもので、その背丈は20㎝程度です。葉っぱも小さく、それを購入した時の大きさをはるかに超えるまでには至っていません。

 しかし、もうひとつの方は、かなり事情が異なってきました。

 その特徴を、次に列記しておきましょう。

 ①その背丈が50㎝を超え始めました。この2週間ほどで、一気に成長してきて、それこそあれよ、あれよという間に大きくなりました。

 ②茎も太く、その直径は数ミリメートルほどのものもあります。

 ➂葉っぱのサイズも大きく、その3枚のうちの一つの長さ(長辺)は、10~12㎝もあります。

 ④大きくても硬くならず、噛むとシャキシャキした音が出て、しかも最高水準の美味しさがあります。

 ⑤根から水分が吸い上げられ、葉っぱの外側周辺には、いつも水分が沁みだしていて、ここで活発な光合成と細胞分裂が繰り返されていることが推察されます。

 ⑥一株(あるいは、2、3株かもしれない)から出てくる茎や葉っぱが尋常ではなく、市販のものとは、その数においてまったく異なっている。

 こうなってきますと、「これが本当にミツバですか?」

と疑いたくなりますね。

 その疑念を鮮やかに振り払うために、そのミツバの姿を示すことにしましょう。
mituba20160302
再生産されたミツバ

 先に購入してきたミツバの茎や葉っぱの数と比較しますと、優に10倍以上になっていることが、この画像からもお解りになるのではないでしょうか。

 そして、ここまでくると、スーパーで購入した金額をはるかに上回っていて、これを商品にすれば、その価値は、おそらく10倍以上にまで高まっているように思われます。

 さて、そのミツバを、毎日10本程度収穫しています。

 それは、その周辺の下部にあるものを中心に行っています。

 ここだと、より上部の葉っぱの陰になってしまい、その発育が遅れて小さいままになっています。

 この部分を獲ってやると、下部がすっきりし、上部の成長がさらに進むことになります。

 ミツバは汁物や鍋に入れるとおいしく食べられますので、我が家の人気野菜の一つになっています。

 香りも味も最高水準、しかも拡大再生産が可能ですから、家庭にとっては、こんなよいものはありません。

 ミツバの再生産、みなさんもいかがですか(つづく)。