先日、我が家で、お客さんを迎えての食事会がありました。

 これに備えて、いつものように、国東安岐港の魚の競りに出かけました。

 お客さんには、国東の海の幸が一番、いつのまにか、これが我が家の定番になっています。

 「今日は、よい魚がありましたか?」

 あいにく、その朝は急ぎの用事があり、私自身が市場に出かけていくことができませんでした。

 「ありましたよ。今日は、スズキに、カワハギ、それからヤリイカを買いましたよ!」

 「それは、豪華版ですね。さぞかし、お客さんも喜ぶことでしょう」


体長54cmのスズキ
 
 体形もよく、立派なスズキです。体長は54cmもあり、ここまで大きくなるには5、6年はかかるでしょう。

 スズキはもともと夏の魚といわれていますが、これを見ると、その味は、相当期待できそうでした。

 まず、その刺身の味を試しました。

 冬場のせいでしょうか、その肉質に弾力性があり、噛むほどに旨味も出てきていましたました。

 このハイレベルの旨さは、餌などの漁場の環境がよく、豊後水道の潮の流れにもまれて育ったからでしょう。

 これは、ブランドとなっている関アジ、関サバクラスのあじではないかと思いました。

 そして翌日は、まだ、そのスズキが残っていましたので、今度はカルパッチョにしていただきました。

 イタリアンレストランでは、最初に出てくるのが、このスズキのカルパッチョですが、それはいつも2切れしかありませんでした。

 その2切れを「美味しいね」といって食べたら終わりでした。

 ところが、その時に出されたスズキは、2切れ、3切れではなく、その味を存分に楽しむことができる量でした。

 しかし、それでも、スズキは、すべて食べきれず、3日目には、スズキをお茶漬けにしていただきました。

 まさに、スズキづくしの3日間でした。

 このスズキの値段は、2000円弱、よいおもてなしができました。

 地元の海の幸を、その日の朝に買いに行ってもてなすことができる、これは、他の地域に住んでいた時にはできないことでした


 さすが、国東の海の幸です(つづく)。