光陰矢の如し。
今年も早いもので、残りわずかの2日となってしまいました。
昨日は、その思いが強くなって、最近出された炬燵に横になってしまい、転寝を重ねてしまいました。
きっと、1年の疲れが出てきたのでしょうか。
それとも、炬燵の反対側で転寝をしていた方の「ここちよい眠り」に誘われたからでしょうか。
偶には、このような「眠りの梯子」もあってよいのでしょう。
おかげで頭の中の掃除ができたのでしょうか、すっかり軽くなりました。
さて、この1年を振り返りますと、年始から専念させて取り組まさせていただいたのが、新たな到達点としての専門書における執筆でした。
「マイクロバブル(ファインバブル)のメカニズム・特性制御と実際応用のポイント」情報機構発刊
これが著書名です。
いつも記憶に留めることができないタイトル名であり、何かの時には、その書物を引っ張り出していますが、この記事においても同じことが起こりました。
このうちの約15%分の70Pを分担執筆させていただきました。
ただし、第1章第1節「超高速旋回式」は、大成由音氏(㈱ナノプラネット研究所)の執筆によるもので、私は、その支援をさせていただきました。
私としては、2008年ぶりの系統的なマイクロバブル技術に関する執筆であり、その意味と実際の反響を振り返りながら、次の特徴があったと理解しています。
①マイクロバブル発生装置(第1章第1節)、マイクロバブルの物理化学的特性(第2章第4節)、マイクロバブル水の物理化学的特性(同章第5節)、農業利用(第3章第7節第1項)、マイクロバブル技術20年と今後の課題(第4章)が、それぞれの執筆タイトルですが、これらの全体を俯瞰しますと、装置、基礎、応用、総括と展望の4つで構成されています。
当初の出版社からの要請は、たしか、「溶液の違いによるマイクロバブルの特性を明らかにする」という主旨のものでした。
この要請を検討しているうちに、マイクロバブルとマイクロバブル水をきちんと区別して執筆した方がよいと判断し、その分割執筆を出版社側に了解していただきました。
というのも、マイクロバブル水については、これまで、あまり系統的な考察には至っていない文書が多く、それらを整理整頓して執筆する必要性を強く感じていたからでした。
次に、第4章についてですが、これについてはおもしろいことが起きました。
出版社側から最初に提示された目次案を見て驚いたのは、通常の専門書の発刊において、あるべき、緒論と結論に相当する部分が見当たらなかったので、ふしぎに思い、そのことを質問してみました。
そしたらどうでしょう。あっさりと、その意見が受け入れられ、逆に、出版社側から、その結論の部分に相当する文書を書いていただけないかという依頼がありました。
この「即応ぶり」には驚きと戸惑いを覚えましたが、ここで、その提案を断れば「男が廃る」と思い、それから行きがかり上ということもあって、それを引き受けることにしました。
同時に、出版社側からは、一応の原稿枚数の制限は提案されていましたが、実際にはかなりの超過分は差支えないということでしたので、思いっきり書かせていただくことにしました。
そこで、これらの執筆の準備を開始したところ、第3章第7節第1稿における執筆予定者からの辞退があったので、代わりに執筆していただけないかという、出版社からのかなり強い要請がありました。
すでに、その執筆内容を踏まえて準備をしてきたところでしたから、そこに新たな執筆内容を入り込ませる余裕はなかったはずですが、ここが私の意志薄弱なところでしょうか。
自分の都合よりも、相手の事情のことをついつい考えてしまい、「こうなったら、もう1章分増えても同じだ!」と、見境もなく安請け合いをしてしまうのです。
ぽっかり空いてしまった穴をすぐに埋めてくれるのですから、出版社側はお喜びでした。
しかし、私の方は、その安請け合いの甘さが、後々響いてくるのですが、それは後の始末になってからですので、その苦労の重さを、きちんと事前に解ってはいなかったのです。
「第4章が加わったのだから、ついでに農業利用のところも書いてみよう!」
この見通しの甘さは、その執筆が進むにしたがって露呈してくるのですが、おそらく、あの「見果てぬ夢」に登場する主人公のように、「あとで後悔するよりはよい」と、きっと思ったからでしょうね(つづく)。
今年も早いもので、残りわずかの2日となってしまいました。
昨日は、その思いが強くなって、最近出された炬燵に横になってしまい、転寝を重ねてしまいました。
きっと、1年の疲れが出てきたのでしょうか。
それとも、炬燵の反対側で転寝をしていた方の「ここちよい眠り」に誘われたからでしょうか。
偶には、このような「眠りの梯子」もあってよいのでしょう。
おかげで頭の中の掃除ができたのでしょうか、すっかり軽くなりました。
さて、この1年を振り返りますと、年始から専念させて取り組まさせていただいたのが、新たな到達点としての専門書における執筆でした。
「マイクロバブル(ファインバブル)のメカニズム・特性制御と実際応用のポイント」情報機構発刊
これが著書名です。
いつも記憶に留めることができないタイトル名であり、何かの時には、その書物を引っ張り出していますが、この記事においても同じことが起こりました。
このうちの約15%分の70Pを分担執筆させていただきました。
ただし、第1章第1節「超高速旋回式」は、大成由音氏(㈱ナノプラネット研究所)の執筆によるもので、私は、その支援をさせていただきました。
私としては、2008年ぶりの系統的なマイクロバブル技術に関する執筆であり、その意味と実際の反響を振り返りながら、次の特徴があったと理解しています。
①マイクロバブル発生装置(第1章第1節)、マイクロバブルの物理化学的特性(第2章第4節)、マイクロバブル水の物理化学的特性(同章第5節)、農業利用(第3章第7節第1項)、マイクロバブル技術20年と今後の課題(第4章)が、それぞれの執筆タイトルですが、これらの全体を俯瞰しますと、装置、基礎、応用、総括と展望の4つで構成されています。
当初の出版社からの要請は、たしか、「溶液の違いによるマイクロバブルの特性を明らかにする」という主旨のものでした。
この要請を検討しているうちに、マイクロバブルとマイクロバブル水をきちんと区別して執筆した方がよいと判断し、その分割執筆を出版社側に了解していただきました。
というのも、マイクロバブル水については、これまで、あまり系統的な考察には至っていない文書が多く、それらを整理整頓して執筆する必要性を強く感じていたからでした。
次に、第4章についてですが、これについてはおもしろいことが起きました。
出版社側から最初に提示された目次案を見て驚いたのは、通常の専門書の発刊において、あるべき、緒論と結論に相当する部分が見当たらなかったので、ふしぎに思い、そのことを質問してみました。
そしたらどうでしょう。あっさりと、その意見が受け入れられ、逆に、出版社側から、その結論の部分に相当する文書を書いていただけないかという依頼がありました。
この「即応ぶり」には驚きと戸惑いを覚えましたが、ここで、その提案を断れば「男が廃る」と思い、それから行きがかり上ということもあって、それを引き受けることにしました。
同時に、出版社側からは、一応の原稿枚数の制限は提案されていましたが、実際にはかなりの超過分は差支えないということでしたので、思いっきり書かせていただくことにしました。
そこで、これらの執筆の準備を開始したところ、第3章第7節第1稿における執筆予定者からの辞退があったので、代わりに執筆していただけないかという、出版社からのかなり強い要請がありました。
すでに、その執筆内容を踏まえて準備をしてきたところでしたから、そこに新たな執筆内容を入り込ませる余裕はなかったはずですが、ここが私の意志薄弱なところでしょうか。
自分の都合よりも、相手の事情のことをついつい考えてしまい、「こうなったら、もう1章分増えても同じだ!」と、見境もなく安請け合いをしてしまうのです。
ぽっかり空いてしまった穴をすぐに埋めてくれるのですから、出版社側はお喜びでした。
しかし、私の方は、その安請け合いの甘さが、後々響いてくるのですが、それは後の始末になってからですので、その苦労の重さを、きちんと事前に解ってはいなかったのです。
「第4章が加わったのだから、ついでに農業利用のところも書いてみよう!」
この見通しの甘さは、その執筆が進むにしたがって露呈してくるのですが、おそらく、あの「見果てぬ夢」に登場する主人公のように、「あとで後悔するよりはよい」と、きっと思ったからでしょうね(つづく)。
陽光を浴びた菊の花
コメント