第5回のマイクロバブル研究会が開催されました。

 今回のテーマは「植物活性」でしたので、とくに、七島イ問題について集中的な議論がなされました。

 最初に、YO氏による、イグサの全国的な生産量、イグサと七島イの違い、2~3年前からの㈱ナノプラネット研究所における七島イに関する取り組みの経緯、観察結果などについての講演がありました。

 山口県から、国東に来て、最初に興味を抱いたのが七島イであり、その問題意識が、このような七島イ問題を調べる契機となったことが紹介されました。

 また、偶然に、七島イの苗を少しいただき、それを育てながら観察してきた様子についても簡単な報告がなされました。

 「最初の頃は、あまり注目していなかったので、バケツに入れられたままでした。小さな根を水路に入れてみたら、育っていたので、やってみようと気になりました。しかし、しばらくは、他の植物の陰に隠れていて、隅の方でいつのまにか育っていました」

 そして、あれよあれよという間に、七島イが育っていったので、あるとき、地元の自治体の方に、その育った七島イを見に来ていただきました。そしたら、

 「これは良く育っている。七島イの茎の中がよく詰まっている」

という評価を受けたこともありました。

 しかし、七島イのことについては詳しくわからないまま、ほぼ3年間が過ぎてしまいました。

 この報告に対し、活発な質疑応答がありました。

 「3年間、同じ苗で育って、持ったことが不思議ですね」

 「その間に、七島イの株が増えていってますので、これも珍しい話というか、聞いたことがない事例です。通常は、3年も持たせることができずに枯れてしまうのですが、なぜでしょうか?」

 「しかも、背丈は2mを超えて、良く育っていますね。これもふしぎで、おもしろいですね!」

 「花が咲いたり、枯れることはなかったのですか?」

 これらの矢継ぎ早の質問に対して、答える側も七島イに関しては詳しく精通してはいませんでしたので、

 「なぜでしょうか?」

 「花は少し咲いていました」

 「枯れてはいませんでした」

 「毎年12月になってから高さ50㎝程度でカット(裏刈り)していました」

程度の返答しかできませんでした。

 しかし、それでもふしぎな現象がいくつも起こっていましたので、この応答がしばらく続きました。

 その後、これらの応答を踏まえて、それを補強する講演を行いました。

 この3年間におけるより詳しい七島イ栽培結果の報告がなされ、同時に研究すべき課題もいくつか示されました。

 その課題を以下に示します。

 ①七島イの植物としての生態を詳しく調べる。

 ②これまでの七島イ栽培法における問題点、その解決法はありうるかについて検討する。

 ③七島イ栽培と周囲の環境条件との関係を調査研究する。

 ④高品質化を、どう実現するか。

 これらをめぐって活発な討議がなされ、今回も18時から始まった会は、終了時間を1時間延長し、終わったのは21時でした。

 話がおもしろく、みなさんに何らかの希望を抱かせる要素があったからでしょうか、楽しく、かつ有意義な半試合になったので、みなさん、とてもさわやかな表情で帰っていかれました。

 この研究会、ますます充実してきて、発展していく様相を帯びてきましたね。
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           七島イが栽培されている様子(2013年6月16日、筆者撮影)