28日の早朝6時過ぎに、自宅を出発して、山口県下松市に向かいました。

 大分の国東からは、陸路で中津、小倉を経て、関門海峡を渡っていくルートと、国東半島の突端にある竹田津港からフェリーに乗って、直接徳山港に向かうルートの2つがあります。

 前者においては、宇佐から中津まで、そして行橋付近の高速道路がなく、ここでの国道10号線での渋滞が難点であり、この分が、到着時間や運転手の疲労問題に関係していましたので、すんなりとこのルートを選ぶことができていませんでした。

 「新しく、高速道路が開通したので、今日は陸路で行きます」

 こういわれ、その道路事情がどの程度改善されたのかを確かめながらの旅となりました。

 車は、国東の空港道路を通過し、速見インターチェンジで宇佐方面に向かう高速道路に入りました。

 この付近での改善がなされ、中津や行橋の市街に入る必要がなくなり、そのまま小倉東インターへと円滑に連結されていました。

 おそらく、30分以上の時間短縮がなされたのではないかと思いましたが、これでようやく簡単に高速で山口県入りができたという思いが湧いてきました。

 とくに、行橋付近では渋滞に出会うことが多く、そのために山口までの到着時間を計算できないという事情があり、困っていました。

 「これは、ずいぶん変わったね。こんなに早く、簡単に山口県入りできるとは思わなかった!」

 こういいながら、久しぶりの山口県入りを楽しむことができました。

 山陽自動車道は、車も少なく、カーブも少ないので運転しやすい高速道路です。

 結局、国東からは3時間程度で徳山東インターに到着、ここを出て、すぐに目的地の下松市米川をめざしました。

 「予定の時間通りに着いたので、お茶と弁当を買っていきましょう!」

 この買い物を済ませ、車は、下松市街から山手に向かい、米仙湖畔を抜けると里山地区に入っていきました。

 ここをしばらく走り抜けると、右手に、新築された里山レストランの白い建物が見えてきました。

 途中の小さな橋を通過するとやや急な勾配の坂道があり、そこを登りつめると左にレストランへの入り口がありました。

 東西方向に小さな末武川が流れ、その方向に細長い敷地があり、その奥まった場所に、「おむすびレストラン米川店」の建物がありました。

 東に向かって、左手にレストランと広大なウッドデッキがあり、その入口付近の右手に、野菜ハウスの建物が併設されていました。

 これらの建物のオーナーはT氏、古くからのマイクロバブル仲間であり、親しい友人でした。

 「とうとう、ここまでやってくることができましたね。それにしても、とても立派なレストランが建ったじゃないですか」

 「ありがとうございます。これも、先生を始め、みなさまのおかげです」

 「いや、いや、あなたの思いが、そうさせたのですよ。よく頑張りましたね!」

 こういわれ、Tさんは、とても嬉しそうでした。

 「このレストランにふさわしい、どこにもない、立派な植菜ハウスにしなければなりませんね」

 「そうです。どうか先生、よろしくお願いいたします」

 新築のレストランのなかで、このような心躍る会話を続けているうちに、このレストランと周囲の景色空間が目に慣れてきたせいでしょうか、ここがとてもすばらしいところであることが判明してきました。

 「ここは、本当にすばらしいところですね。ここに座って、周りの景色を見ているうちに、そのことを実感することができました」

 --- このようにリフレッシュできるのは、なぜか?

 私の思いは、この原因を究明することに、懸命に集中しようとしていました(つづく)。
米川南側景色1
             レストランの南側のすばらしい里山風景(稲田と杉の林)