現代人にとって水の問題は、非常に重要になっています。

また、水に関心を持たれる方々も少なくなく、ペットボトルに入れられた水が巷に溢れるようになりました。

「乾いた喉を、おいしい水を飲んで潤したい」

都会の雑踏の中で働くサラリーマンにとって、冷たいは、一時の清涼を味わうことができる小さな幸福のときなのでしょう。

たかが水であっても、誰しも美味しい水を飲みたい、といつも思っているはずです。

裏返せば、ペットボトルの水やお茶が流行るのも、それだけ水道水がまずくなったからでもあります。

ご周知のように、水道水には塩素の投入が義務付けられています。水道の末端での残留塩素が0.1ppm以上とされていています。

おそらく、この塩素が何日かごとに大量に入れられるのでしょうか、時々、水道水の味が悪化することがあります。

この時は、沸かして飲んでも、この味が消えず、これを大量に飲めば病気になるのではないかとさえ思うほどのこともあります。

これでは、水道水離れが一層起こってしまうという危惧を感じてしまいます。

こんな折、先日、国東市の両子山麓にある走水観音湧水を汲んで来ていただきました。

近頃は、この水も猛禽類の繁殖のために、汚れておいしくなくなったといううわさが広まっているそうです。

しかし、これを試飲すると、まことにおいしく、少々の汚れは昔からあったのだから、それは仕方がないと思えるようになりました。

しっかり、沸かして大腸菌類を殺して、安全な水として十分に飲める水でした。

もちろん、あの塩素の大量投入による臭気と嫌な味が少しもありませんので、これは間違いなくおいしい水でした。

私の評価では、大分県で一番の水は竹田の湧水であり、この走水観音水は、それに次ぐものではないかと思っています。

そして、この水を用いて、特製のミント茶を沸かす、これが、最近私が凝っている茶法です。

このミント茶の作り方は簡単で、特別に作った柔らかいミントの葉を摘み、それを鍋に入れて沸かすだけの方法です。

ミントは、お湯で柔らくなり、ミントの香りと味がかなり良く染み出てきます。

しかし、ミントの葉の緑色は、あまり変わりません。

ところが、そのミント茶の色は、最初に黄色、そして最後には紅茶の色に変化していきます。

その私が作ったミント茶を、下に示しておきましょう。

ミントは、心を休ませる作用があるようで、その香りとほのかな甘さが何ともいえず、この自家製茶を走水観音水で入れると最高水準の味に到達することができました(私の味評価でレベル4.2)。

このミント茶、冷たく冷やしてもおいしく、今年の夏は、冷ミント茶との深い付き合いができそうです(つづく)。
ミント茶1
自家製ミント茶