徳山高専の図書館前の庭に池があります.この池は,外からの流入水がなく,雨 水のみで成り立っている池です.水深は80cm程度で,いつも汚れていて,何十年と 底が見えない池でした.この池をマイクロバブルで浄化しようと思って始めたのです が,これはなかなか
2009年06月
農商工連携(8)
このところ,安全で安くて美味しい野菜を国民のみなさんが求めていることを象徴するようなテレビ番組が増えています.これも時の流れでしょうか,農業への重要な回帰現象の現れだと思っています. 先日,あるマスコミ関係者の方がおっしゃられていましたが,東京では,新
窒素の話(2)
周知のように,地球上の窒素は,土壌,微生物,動植物の間をぐるぐると周って いて,これは「窒素循環」と呼ばれています.たとえば,植物の体内には硝酸塩が 含まれていますので,それが死ぬと,その死骸内には窒素が存在し,それが残っ て自然に返されるという
パブロ・カザルス
このところ,パブロ・カザルスによるバッハ無伴奏チェロ演奏を繰り返し聴いています.前頭葉あたりでしょうか,この演奏が頭を擦るといいましょうか,演奏が進むにしたがって,どんどん引き込まれるようになり,それからいいようもない厳かな気分になります.やはり,よい
農商工連携(7)・ケナフの根
本日は,徳山高専コーディネータのNさんと一緒に山口県秋穂の植物実験施設を 訪ねました.マイクロバブル実験が始まって2日目でしたので,その成果はほとんど 出ていませんでした.併せてマイクロバブル発生状況を視察し,調整を行いまし た.1週間後に,再度観察
窒素の話(1)
株式会社APJの山根正義社長から勧められた次のタイトルの本があります. 『硝酸塩は本当に危険か・崩れた有害仮説と真実』J.リロンデル,J-L.リロンデ ル著,越野正義訳,農文社,2006. 本には,①何度も繰り返して読む本,つまり,血肉にしようと理解
農商工連携(6)
水耕栽培においてマイクロバブル技術を用いる利点は,上記の①から④をかなり 改善することにあります.その①~④における重要な問題点は,肥料入り溶液で均 一性を保つことができる代わりに,その溶液の維持管理ができずに,その水質悪 化をもたらすことにあり
環境・エネルギー技術イノベーションプロジェクト
本日は,周南市のホテルで,徳山高専のテクノアカデミアの総会が開催されています.この組織は,地元企業と高専が協力して発展させることを目的としています.その専門部会において,「環境・エネルギー技術イノベーションプロジェクト(代表者渡辺勝利教授)」が発足しま
農商工連携(5)
先日の講演会において出されたみなさんの意見は,「安全で美味しい野菜をいか に安く生産するか」という課題に集約されました.これには,以下の3つの「キー ワード」が含まれています. ①安全である. ②美味しい. ③生産コストを安くできる.
「人間のあり方」五カ条
この週末,船井幸雄著「資本主義崩壊最終ラウンド」を楽しく読みました.このな かで,「素晴らしい時代を迎えるための『人間のあり方』五カ条」が次のように記さ れています. 1.ポジティブ人間を志す. 2.自己責任人間になる. 3.自分の納得できないこと,理
宍道湖のシジミ(2)
先日,実験中の宍道湖漁協のみなさんから朗報が届きました.そのシジミが,その重量比で2倍になり,しかも,貝のなかがきれいで,ヘドロのような含有物がないとのことでした.少々時間がかかりましたが,どうやら,これから本格的な検討が始まるようです. この件について
秋穂の車海老
昨日は,山口県吉敷郡の秋穂に行きました.ここは,古くから車海老の養殖がなされており,その「発祥の地」という石碑がありました.もう10年以上も前のことになりますが,南方から伝わったウイルスで,ここの車海老養殖が全滅したことがありました. さて,今回の視察
6月の話題
ようやく,本ブログの一周年記念記事を書き終えることができました.やはり,「こだわり」があったからでしょうか,とうとう,約1ヶ月にわたるロングランの執筆となり ました. この間,トータルの総アクセス数が4万件を超え,この一周年記念の記事を書き
一周年記念(20)・「K3との1年」
K:いよいよ最後の「環境・エネルギー」の課題ですね.これは,世界的規模でますます重要な課題となっていますね.しかも,従来の技術開発にはなかった「大量の雇用を生み出す」課題も加わってきましたので,さらに根本的な開発が求められるようになったという特徴を有して
一周年記念(19)・「K3との1年」
K:第3の課題は「水づくり」ですね.今や,日本中ペットボトルの水や清涼飲料水 をみなさんが「飲む時代」がやってきています.その巨大な市場を制するために,そ れこそ大から小までの企業が,その知恵を絞って競い合っています.また,自治体 までもが水づくり