「センサーとCPUによって作られる自然の制御物質発現のメカニズムが分かれば、開花、結実の人工制御の可能性が生まれます。遺伝子を操作するのではなく、生体そのものを制御するのです。人間がビタミンや健康食品を摂るのによく似ています」

この佐藤先生の「鋭い洞察」に接して、私の脳裏にすぐに浮かんできたのは、ホテイアオイ栽培のことでした。

すでに、このブログにおいて何度も取り上げてきたことですが、改めて、その写真を示しておきましょう。
ホテイアオイ-1

マイクロバブルで育った、高さ1m弱もある巨大ホテイアオイです。

ーーー こんなことが、どうして起こるのであろうか?

私は、このホテイアオイを目の前にして、何度も首を傾げました。

なぜなら、私どもが知っているホテイアオイは、せいぜい、その背丈が20㎝程度であり、しかも、水平方向に広がりを持って生育しています。

これは、明らかに、植物としての生体制御をマイクロバブルで行った結果であり、上述の佐藤先生の指摘に該当する事例ではないかと思います。

私は、まず、このような生育が偶々何かの要因が加わって実現されたのではないかと思いました。

その翌年も同じ実験を行いましたが、それはまったく同じ生育の結果を得たので、これは単なる偶然ではないということを確かめました。

これは、マイクロバブルが、植物の生育、すなわち植物活性に重要な影響因子になっているのではないかという仮説を持つには、十分に刺激的で魅力的な結果でした。

あるとき、この実験中のホテイアオイを観察された方が、非常に興味深い話をされていました。

南のタイやベトナムでは、このホテイアオイがもっと大きく育ち、その背丈が2m以上にもなった姿を見たことがあると教えてていただきました。

ーーー そうか、植物の成長は、その環境に依存するのか!

ある意味で当たり前のことですが、素人の私にとっては、大変貴重な情報を得たと思いました。

そうであれば、日本の南にある沖縄では、ホテイアオイはどう育つのか、そんな思いを馳せていたところ、運よく、沖縄の友人宅で、よく育った背丈40㎝ほどのホテイアオイを見つけることができました。

タイでは、背丈が2m、沖縄では40㎝、そして山口県では20㎝前後であり、このように気候条件によってホテイアオイの背丈が異なることを知りました。

そして、上記の1m弱のホテイアオイの成長は、マイクロバブルがより南方化の環境条件を供給したことによって、その成長促進が実現されたのだと思うようになりました。

すなわち、マイクロバブルは、置かれた植物の生育環境の限界を突破し、本来の植物の成長の可能性を引き出したのではないかと思うようになりました。

これで、成長促進の一つの謎は解けかけたように思いますが、もう一つの謎である、なぜ、上記の写真のような高密度栽培が可能なのか、これについては、なかなか、その謎解きが進みませんでした。


これには、佐藤先生のいう、センサーとCPUの問題が深く関係しているのではないかと思っていました(つづく)。