「手とは、こんなに美しいものなのか!」

 それが、マイクロバブル実験を終えた時に、その手を見せていただいたときの、私の素直な感想であり、感動でもありました。

 その時の実験の映像をお見せしようと、その元テープをいりいろと探していただきましたが、それがなかなか見つからず、そのご披露は、またの機会にさせていただきます。

 「どうですか、実験を終えたご感想は?」

 「とても、温かくて気持ちいいです。私も、自分の手が、こんなにも変わるのかと吃驚(びっくり)しました」

 「そうですか、よかったですね」

 このときは、隣で、足の実験も行っていたのですが、その女性の方が、同じように、「ほんとうに気持ちがよい」と仰られていたことが印象深いことでした。

 この実験を前後して、温泉においても、手の実験がなされました。その協力者は、温泉宿の女将さんでした。

 ここでは、温泉にマイクロバブル発生装置が設置されていますので、そのお風呂の愛好家でもあります。

 さて、この女将さん、手の指の第2関節から先がいつも冷たくて困っているというのです。アイスクリームを食べただけで、指の先が冷たくなり、なかなか回復しないのだそうです。

 手が冷たいのは、その部分において血液の流れが滞り、その結果として不快感やしびれも出てくる場合もあります。

 私も、早春の北海道でホタテの実験を行っているときに、零度近い海水のなかに何度も手を入れることを繰り返しましたので、その時に手の状態を思い出すことができます。

 そこで、その指の部分の温度を赤外線温度計で計測してみたら、なんと14℃しかありませんでした。これでは、生活にも大変だという女将さんの苦労もよく理解することができました。

 そこで、その手をマイクロバブルが発生している温泉水のなかにいれていただき、その回復ぶりを調べました。その結果、たしか、30℃近くまで指の温度の回復がなされました。

 「女将さん、マイクロバブルのおかげで、急速に体温が回復できたようです。よかったですね!」

 こういうと、女将さんもうれしそうでしたが、次のようにいわれて、今度は、私たちが、きょとんとしてしまいました。

 「先生、指が大きくなっているんです。指だけでなく、マイクロバブルの温泉風呂に入ると、顔も大きくなります」

 「」いったい、それはどういうことでしょうか?」

 「ほらっ!私の指をみたら、すぐにわかります!」

 こういいながら、女将さんは、私の目の前で、両手を差し出しました。たしかに、マイクロバブル温泉に浸けた指と、浸けていない指では、その大きさが異なっていました。

 「これは、だれにでもわかるほどに違いますね。たしかに、マイクロバブルの方の指が大きくなっています」

 私の実験スタッフにも、この比較をしていただき、その違いを確かめることができました。

 奥さんは、毎日、マイクロバブル温泉に入浴されている方ですから、このように、手や顔が大きくなったことは以前にはなかったことでした。

 たしかに、今回の女性職員の指も膨らんでふっくらとしていたので、同じ傾向が確かめられたとおいことができます。

 「なぜ、指や顔が膨らむのか?」

 またまた、「謎」が膨らむことにもなりました(つづく)。

無題