徳山港には昼について,そのまま徳山高専に直行,すぐに作業着に着替えて,研究室と実験室で装置移管の作業を行いました.

前回のように,働けど働けど,先が見えなかった作業と違って,今回は明らかに,終わりを見通せる作業ですから,こんなにも気持ち具合が違うのかと思いながら,作業する手の速度もやや速さが増していたような気がしていました.

そうこうしているうちに,名誉○○の授与式があり,そそくさと着替えて,その証書をいただくことができました.

それから,事務の方々と移管手続きを行い,それから最後の作業として,荷物の整理と清掃を済ませると,辺りはもう暗くなっていました.

「この前と違って,今日はやや余裕があるね」,こんな会話が飛び交うほどで,おかげでゆっくり夕食を楽しむことができました.

そして,夜の9時20分徳山港発のフェリーに無事乗りこみました.

海は今朝と同じで静かそのもの,夜風がここちよく,なかなか,おつなものですね.

これで,船の進む方向は,これまでと逆になりました.

「どのようにして国東に行くか」から,「国東で何をするか」に変わりました.

国東(くにさき)とは,国が始まるとろです.この国を,どう造り始めるか,ここちよい夜風のなかで,西の海を眺めながら,しばし考えを巡らしていました.

つづく

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周防灘・徳山港近くの島々