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   28日は、午前中にサミットが終わりました。4つの高専の学

生たちも、それぞれ、お別れのあいさつをしました。ここで、注

目すべきことが起きました。Y君が、参加者の一人一人に丁寧

に別れの言葉を述べていたのです。この光景をみて、T高専

のK先生が吃驚されました。わずか2日間で、Y君の驚くような

変化を観察したからでした。

 このY君だけでなく、このサミットの交流で、高専の教員も学

生も見事に変化していく様に出会いました。

 さらに私が印象深かったのは、S高専のBさんほか女子学生

3名でした。それは、「湯ったりーな昼神」のマイクロバブル温

泉から出た彼女らが別人のようになっていたからです。顔色

がほんのり赤く、色つやもよく、元気はつらつの表情を見せた

からでした。

 おそらく前日までは、徹夜に近い状態で研究発表の準備を

していたと思われますので、それを立派にやり遂げてほっとし

たのだと思いますが、その表情に加えて、マイクロバブル温泉

効果がしっかり現われているように思いました。

 私たちも、T高専の両K先生、W先生、特別講演を行った久松

先生といっしょにマイクロバブル温泉を堪能し、リラックスする

ことができました。

 昼食は、K先生と久松先生の3人で取ることになりましたが、

ここで、また、また、おもしろいことが起きました。

 K先生は大好物のトンカツを注文し、久松先生は「ひつまぶ

し」でした。ところが、二人とも、それをすぐに食べようとはしな

かったのです。私は、それを見込んでビールにつまみのみを

頼みんでおきましたので、かれらとは異なる具合になりまし

た。

 マイクロバブル風呂にたっぷり入った直後なので、かれらの

脳の満腹中枢が刺激され、「食欲減退」が発生していたので

す。

 「K先生、マイクロバブルのせいですよ。満腹感で、食べる気

がしないでしょう」

 K先生は驚いたように、こういいました。

 「話には聞いていましたが、これがそうですか。初めての経

験です」

 よく聞いてみると、K先生は、自宅で夕食の前にマイクロバブ

ル風呂に入ることが少なくなかったようですが、その時に起こ

る満腹感をなかなか実感できなかったようで、「夕食を無理や

り食べていたようだ」と仰られていました。

 「K先生、ゆっくり時間をかけると、徐々に満腹感が消えてい

きますよ。それまで、マイクロバブル風呂談義の花をより咲か

せましょう」

 こういいました。この満腹感の発生は久松先生も同じでした

が、先生は帰りのバスの発射時間が迫っていたので、ひつま

ぶしを急いでかけ込んでいるようでした。

 これで、少し疲れを癒しましたが、夕方からは、阿智村浪合

支所でマイクロバブル実験を行う準備に取り掛かりました。光

マイクロバブルの実験は夜しかできず、その日を外すと翌日

の夜しか実験日がなく、心を鬼にして実験を行う指示をだしま

したが、学生たちは、それを快く承諾しました。

 そこで夜を待って、温泉の原水を組み、水槽内に温泉水を

いれてマイクロバブルを発生させました。これには、学生の

なかにW先生も加わり、光マイクロバブルを可視化する実験

を行いました。私たちは、その実験が終了する前に、その浪合

支所から宿舎に向かいましたが、W先生は最後まで参加さ

れ、光マイクロバブルが肉眼でよく見えましたという報告を受

けました。

 私は、K先生と宿舎少し休憩させていただきました。

 そして翌日、私とK、W先生の三人は、中津川経由で、大阪

寝屋川市にある大阪府立高専に向かいました。

 今回の旅も、いよいよ最終地点に到着することになりまし

た。思えば、いろいろなイベントで疲れていたのですが、それ

を上回る元気がマイクロバブルによってもたらされていたの

で、まことに不思議な旅となりました。

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