マイクロバブル社会の形成において、まず大切なことは、そ

の「核」と「基盤づくり」です。核とは「人」であり、基盤は「技

術」、すなわち「マイクロバブル技術」のことです。読者のなか

には、その技術がなかなか広がらないように見えることに「懸

念」や「疑義」を覚える方もいるようですが、そのような心配は

決して必要ありません。私が知っているだけでも、かなりの発

展を遂げているのですが、それらのほとんどが産業分野で内

在化されているために表にはなかなかでてきません。ここに

は、「知財の壁」が横たわっていますし、私からも積極的に、ノ

ウハウを開示できない部分があることを素直に認めざるをえ

ません。

しかし、この「基盤づくり」のみでは、マイクロバブル社会の建

設という「壮大な目標」の達成は困難であることも、これまた事

実といえます。

基盤の上に形成される社会の核となる「人の形成」、この人

々を「マイクロバブル人(びと)」と呼ぶことにしていますが、こ

の「人づくり」も意識的に追求しなければ、「車の両輪」となって

実動することができないことをよく理解しています。残念なが

ら、これまでにも「マイクロバブル人には、なかなかなれない

な、あるいはなれるとしても、相当時間がかかるな」と思われ

る方にも相当数出会ってきました。その時に、一番反省するこ

とは、「自らが、そうなってはいけない」ということでした。なぜ

なら、そうなってしまうと、マイクロバブル社会の形成が、10

年、あるいは20年はおろか、数十年遅れることになるのでは

ないかとさえ思うことがあるからです。

そう思うと、あまり後ろ向きのことを考えることはよくない、

もっと、「プラス思考で行こう」という別の気持ちが湧いてきま

す。マイクロバブル風呂に入ると、さらに、その気持ちが鮮明

になります。この「ここちよさ」を「気分前向き」と表現することを

思いつきました。

人の世には、少なくない「苦しみ」がありますが、それを乗り

越えようとする「苦しみ」もあります。その時に私は、「気分前

向き」の「ここちよさ」が出てくるのではないかと思っています。

「マイクロバブル入浴で夫婦喧嘩がなくなった」ことをよく耳

にするようになりました。身体の痛みや疲労が取れ楽になる

からです。また精神的には、副交感神経を刺激し、本格的なリ

ラックスが実現されるからです。その結果として、その「気分前

向き」の「ここちよさ」が生まれてくるのです。

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