昼前に竜野を離れ、姫路に向かいました。姫路駅に集結したメンバーは、ある県
の産業創造担当者、高専コーディネータ、元市長、ある大手商社農業イノベーショ
ン担当者、それに私たち2名が加わった6名の集団でした。
この6名の行く先は、㈱APJのマイクロバブル野菜工場であり、その見学を行うこ
とを目的としていました。
まずは、集まったメンバーに㈱APJの山根社長を含めて、山根・マイクロバブル野
菜についての討議がなされました。
この議論の中心は、「山根式マイクロバブル野菜とは何か」についてでした。その
途中から、山根さんの好意で出されたマイクロバブル野菜のしゃぶしゃぶを賞味さ
せていただけるようになりましたので、その議論は、より現実味を帯び、より迫力あ
るものになりました。
「ただ美味しいだけでは、説明がつかない。専門家に依頼して、その評価をしてい
ただく必要があるのではないでしょうか」
「マイクロバブル野菜の特徴について、お金をかけてでも調べようという意見もあ
る」
「日本におけるモデルだけでなく、世界的なモデルに仕上げていく必要があるの
で、それをどうするか」
「県の新たな産業政策、つまり農工連携のモデルとして検討したい」
これらを踏まえて、私は、次のように発言させていただきました。
「山根式マイクロバブル野菜のことを、まず、きちんと理解することが重要です。そ
れには、次の2つの側面からの理解が必要です。その第1は、マイクロバブルの物
理化学的特性をよく理解すること、第2は、通常の野菜とマイクロバブル野菜を丹
念に比較検証しながら、その生成機構を解明することです。これらのことがしっかり
わからないと、いくら一流の専門家といえども、簡単には理解も評価もできなことな
のです」
こういうと、みなさんは、少し理解が進んだようでした。そして、次のように付け加
えました。
「山根さん、そろそろ、『マイクロバブル野菜とは何か』について、きちんとしたまと
めを行い、それを世の中に明らかにする必要がありますね」
これについては、山根さんもみなさんも賛同されていました。
この後、野菜工場を見学し、さらにマイクロバブル野菜作りが進化していることが
明らかになりました。
上記のみなさんにとっても、私にとっても有意義な見学となりました。
(この稿おわり)
マイクロバブルで育ったホーレンソー(㈱APJ提供)
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