山口県岩国市における村重酒造の大吟醸酒「錦」が,この度,全国酒類コンクー

ルの吟醸・大吟醸部門で第1位,同時にモンドセレクション「最高金賞」を受賞したこ

とを先に報告させていただきました.これは,酒造りにマイクロバブル技術を融合さ

せた「立派な成果」であり,今後の我が国における「酒造り」のあり方に小さくない影

響を与えることになるでしょう.

 この朗報を得て,このマイクロバブル酒を「第8回産学官連携推進会議」に出品し

てはどうかという依頼があり,村重酒造の了解を得て,それを出すことになりまし

た.これは6月に京都国際会館で開催される3000人規模の集会であり,ここに,登

場させていただくことで少なくない反響が得られると思います.どうやら,来場され

た方の試飲も可能なようで,「日本一」と評価されたお酒に対して,みなさんがどの

ように反応されるのかが楽しみです.

 この村重酒造もそうですが,これから,「夢中」になって,新たな酒造りがなされる

時代がやってくるわけで,ファンのみなさんにとっては,わくわくするような「日本酒

創造の時代」がやってくるような気がしています.

 聞くところによると,村重酒造における「マイクロバブル酒づくり」は,まだ始まった

ばかりですので,まさに,幸先の良い「スタート」となりました.これから本格的な挑

戦が次々になされることによって,「マイクロバブル酒造り」技術も徐々に確立され

ていくことになるのではないでしょうか.そうなると,この「錦」に続く酒がいくつも登

場してくるようになり,やがて,それらが持続するようになると,まさに「ゴールドクラ

ウン(金冠)」を得ることになります.この「金冠」はという文字は,村重酒造の主力

商品に付けられた名称でもあります.

 日本酒業界では,酒を飲む人口が徐々に減り,どこにいっても「不振」の話が多

く,この新技術の創造によって,この低迷から根本的に抜け出すような「ブレイクス

ルー」を実現する必要がありますね.

 これから,このブレイクスルーに「夢中」になり,その成果が,新しい酒造りのため

の「燃える集団づくり」へと転化するとよいですね.
   
                                         (この稿続く)

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