昨日は、地元の企業での出前講演を行いました。会長、社長をはじめ、幹部のみ

なさんが勢揃いされていました。

 講演の題目は、「マイクロバブル技術による『植物工場』づくり」とさせていただき

ました。このなかで、現在の植物工場づくりの問題点と課題を、まず紹介させてい

ただきました。続いて、山根式水耕栽培法とマイクロバブル技術の融合の結果とし

ての、マイクロバブル野菜の話をさせていただきました。

 このマイクロバブル野菜は、現在の植物工場における課題である、1)売れる野菜

をつくる、2)コスト削減という2つを解決することができるので、内外から少なくない

注目を集めるようになってきました。また、1)格別に美味しいこと、2)果菜類(トマト、

キューリ、なすなど)の栽培が可能であること、この2点においても従来の栽培法よ

りも格段に優れた利点を有しています。

 その意味で、マイクロバブル技術は、今後の植物工場づくりにおいて、ますます

重要な役割を果たすようになるのではないかと思っています。

 また、ざまざまな規模と種類の植物工場も検討されることになると思います。その

際、小型でありながら、高密度栽培、高収穫率を達成することが重要になります

が、それにマイクロバブル技術がどのような役割を果たすか、ここが今後の重要な

研究課題となっていくでしょう。

 ところで、私の講演内容は非常に前向きに理解していただきましたので、今後の

前進が期待されます。

 最近の全国的な植物工場づくりの動きをみますと、すでに民間ベースで、その準

備が急ピッチで進んでいます。スーパーや各種製造業など、従来の農作物生産を

担ってきた分野とは異なる分野で、意欲的な取り組みがなされているところに重要

な特徴があります。

 同時に、これらが新産業に発展していくのか、この課題も問われることになるで

しょう。その際、マイクロバブル技術の果たすべき役割は小さくなく、その実践的研

究の発展が期待されます。

                                        (この稿終わり)

J0227931