ふうせん実験(じっけん)のやりかたをおしえましょう.2つのふうせんと,ビニール

テープ,それから,ストローがあれば,この実験ができます.まず,ふうせんにスト

ローのかたほうをいれて,ふうせんから空気が出ないように,その出口で空気がも

れないように,ビニールテープでよくまいてください.それから,ストローのついたふ

うせんをふくらませます.このとき,ふうせんがなかなかふくらみませんので,すこし

ふくらんだふうせんをなんどかつまんで,ふくらみやすくしてください.そして大きく

ふくらんだら,ストローをおりまげて空気が出てこないようにします.おりまげたスト

ローをビニールテープでまいて空気が出てこないことをたしかめてください.

 つぎに,小さいほうのふうせんをつくりますが,ストローにふうせんをつなぐとき

に,空気がすこし出てしまいますので,少し大きめ,そうですね,ソフトボールの大き

さほどにふくらませておくとよいでしょう.このふうせんを,もういっぽうのストローの

出口につなぎます.このときに,ふうせんのなかの空気が出やすくなりますので,ス

トローをふうせんの出口にふかく入れたあとに,ふうせんとそのなかにあるストロー

をしっかりつかんで空気がでないようにします.それから,そのうしろのふうせんと

ストローのぶぶんをビニールテープでまいて空気が出てこないようにします.

 このさぎょうは,一人ではむつかしいので,だれかに手つだってもらいとよいでしょ

う.ビニールテープでまいたぶぶんから空気が出なくなると,実験装置(じっけんそ

うち)が完成(かんせい)したことになります.

 そしたら,実験をはじめることにしましょう.おとうさん,おかあさんやともだちに見

てもらうとよいでしょう.まんなかのストローをおりまげたぶぶんのビニールテープを

はずすと,ふうせんのなかの空気がながれはじめます.このとき,小さいふうせん

のほうの圧力がより高いので,そこから,大きいほうのふうせんにむかって空気が

ながれて,小さいふうせんがより小さく,大きいほうのふうせんがより大きくなってい

きます.

 このようになるとは,ほとんどのみなさんが,よそうしていませんので,びっくりして

しまいます.おとうさん,おかあさんのよそうもみごとにはずれることになります.

 でも,これは「じじつ」ですので,みとめないわけにはいきません.この実験をおえ

たあとに,じつは,このふうせん実験は,「マイクロバブルと関係(かんけい)してい

る」のです.こういうと,おとうさん,おかあさんは,ますますびっくりされるかもしれ

ませんね.

 このように,だれもがよそうできないことをやること,これを「ブレイクスルー」する

といいます.この「ブレイクスルー」をたくさんおこすことが重要(じゅうよう)です.

                                             (つづく)

J0395672