早朝の2時,徳山を車で出発して,豊橋に向かいました.マイクロバブルの実験装
置を積みこんで,豊橋技術大学におけるマイクロバブルセミナーと実験を行うことに
なりました.途中,運転を交代しながら,約700km,12時前にようやく豊橋に到着し
ました.
同行者は,前日に,浄水場池の現地調査もあり,体力的に少し疲れ気味でしたの
で,今回は私も運転をしました.早朝の運転も,いつもとちがってなかなかよいもの
でした.
さて,その前日の浄水場の件ですが,この調査で,大変驚くことがありました.そ
の一つは,おびただしい魚が生育していたことです.この浄水場には川の水が配
水されていますので,その際に魚も一緒に運ばれることがあります.それが浄水場
池に住みついたのでしょう.魚の大きさは,2cm,数cm,10数cmの3種類でしたが,
最前者は,池の中で最近生まれたばかりのサイズのものだと思いました.岸辺の
どこを歩いてもこの魚の群れが多数観察され,魚にとってオアシス的環境が形成さ
れていると思いました.
その第2は,マイクロバブル発生装置の前に,幅3m,長さ30mの巨大な水草が形
成されていることを新たに見出したことでした.水深が3m程度のところでしたが,水
位が低くなって見え始めたのかもしれませんが,その繁茂の巨大さには驚かされま
した.
この魚と水草の発生は,マイクロバブルのためと思われますが,巨大な貯水池水
質の改造のよい事例だと思います.
豊橋技術科学大学では,13時からマイクロバブルセミナーが開始されました.最
初は,石田誠副学長が開会のあいさつも兼ねて,豊橋技術科学大学のグローバル
COEの研究内容の紹介と来年からスタートする新たな研究所構想が紹介されまし
た.また,今回のセミナーが,その研究所構想の部分と関係することから,その意
味でも,このように技術科学大学と高専(ブレイクスルー技術研究所,日本高専学
会)を結びつける取り組みが重要であるとの認識も示されました.
続いて,私と秦隆志先生(高知高専)が講演をし,その後も熱心な討議がなされ,
終わったのは17時30分を過ぎていました.この石田先生のグループは,情報・電子
系の先生方が多かったのですが,それらの先生方の技術とマイクロバブル技術の
融合がなされ始めたことには少なくない意味がありました.
また,スポーツ医学や農業に関係する先生方も来られていて,文字通り幅広い討
議がなされ,大変有意義なセミナー第1日目となりました.さらに,その後の懇親会
では,農業関係の先生も参加され,マイクロバブル野菜に関する論議を深めること
ができました.
(つづく)
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