辞書をひもときますと、「オアシス」とは、「疲れをいやし、心に安らぎを与えてくれ
る場所」とあります。みなさんは、砂漠で水と緑があり、樹木が生えているところを
想像されることでしょう。
栄えある500回を記念して、その「水のオアシス」をみなさまに紹介させていただき
ます。今年の3月から、近くのある浄水場池に、少し大型のマイクロバブル発生装
置を合計で16機設置し、その観察を続けてきました。浄水の池に、このように連続
してマイクロバブル発生装置を運転することは初めてのことで、その成果が生まれ
ることを心待ちにしていました。また、その一部については、本ブログにおいても、
その変化を報告させていたきました。
じつは、今年になって、この浄水池は工事のために水位が極端に下げられ、その
沿岸の大半において底部がまる出しとなり、そこに定着していた植物や貝類はみ
な斃死するか無くなってしまっていました。その工事終了後には水位が上げられま
したが、マイクロバブルを供給開始したのは、その水位を上昇させた時期と一致し
ていました。つまり、マイクロバブルの供給を開始した時には、その沿岸部には、ほ
とんどの水生生物が生息していませんでした。いわば、無の状態から開始したとい
えます。
その水環境が、マイクロバブルの供給とともに、みごとに変化を遂げてしていきま
した。そして、その7カ月後には、「水のオアシス」ともいえる驚きの「水環境」を蘇生
させるようになりました。この場合、「蘇生」という用語には、過去のものを再現させ
たという現象の存在の意味が含まれています。
現在を起点としますと、そこに過去にあったものを蘇らせることができれば、「時代
を遡る」という現象を再現できることになります。このような蘇生現象は、通常の場
合はほとんど生起せず、よほどの努力(自然の場合は数倍の努力)がない限り、こ
のような蘇生現象を生み出すことはできません。
しかし、その蘇生現象の実現が、マイクロバブル技術によって可能であることを、
この浄水池の水環境は、その変化の事実によって証明し始めたのです。
思えば、今から約30年前に、ゴルフ場の池の浄化を行ったときに、類似の吃驚現
象が起こりましたが、今回は、それを上回る規模と質で、その環境蘇生が可能とな
りました。つまり、その蘇生化がさらに促進されたことになり、その意味で、さらに重
要な結果が得られたといえそうです。
それでは、その具体的成果を観てみることにしましょう。
(つづく)
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