三重県津市の猪の倉温泉には夕方に着きました.周りには,山と川しかなく,自

然のなかに,この温泉と宿泊施設がぽつんとありました.

 夏の盛りを過ぎたころですが,この高地では風が涼しく,自然のなかでほっとでき

るようなリラックス感を覚えました.さっそく,経営者自慢の風呂に入らせていただき

ましたが,なかなか良い泉質のお風呂でした.さっそく,その成分表をいただくと,

水素イオン濃度が高くpHで9.6とありました.山口県の俵山温泉,長野県の昼神温

泉と同程度のアルカリ温泉で,「名湯」に属する部類のものといえます.

 また,成分では,ナトリウム,炭酸水素,メタケイ酸などが多くあり,これもまた,よ

い泉質を構成する成分となっています.

 露天風呂から,山際が夕焼けできれいな景色を見てから,内風呂に入り,さらに

頭を洗いましたが,そのときに,ふと,そのシャワーの水を口に入れて驚きました.

 「今までに味わったことがない不思議な味の水だ!そして美味しい,これはなに

かものになりそうだ!」という気持ちが湧いてきました.

 後で確認しました.シャワーの水ですが,その味は,原泉の温泉水ともよくに

通ったものでした.長野県阿智村の「一番清水」の水も美味しかったが,ここも相当

美味しい水であると思いました.

 それから,この施設のオーナーたちとブルーベリーを育てている農園,ホタルが

飛ぶ川などを視察させていただきました.

 それから食事になりましたが,この温泉水,水道水,ブルーベリー栽培などに関

する話の花が咲きました.

 翌日は,朝早く起きて,私一人別行動となり,三重から反転して上京することにな

りました.伊勢中川で乗り継ぎ近鉄特急で名古屋へ,そして新幹線に乗りました.

東京では,企業,マスコミ,そして弁理士などのみなさんと面会しました.それから

最終の新幹線で帰路につきましたが,さすがに,旅の疲れでしょうか,いつもですと

ブログの記事を執筆する時間にあてるのですが,それもせずに,そのほとんどは

ここちよい眠りに陥っていました.

                                             (つづく)

J0417204