昨日は,山口県阿知須に水生植物の視察にいき,その後山口県庁で委員会が
ありました.途中,徳山高専コーディネータの野崎さんと,化学技術に関するいろい
ろな話をさせていただき,大変参考になりました.彼は,大手石油会社に勤めてお
られた方で,アメリカやインドネシアなど海外で広く仕事をなされていました.とくに
石油化学の現場で実践的な仕事をされてきたことから,その話は,近代化学が全
世界に広まる過程と一致していますので迫力があり,とて興味深く参考になりまし
た.やはり,専門外のことを勉強するには,このような耳学問が一番役に立ちま
す.
このなかで,私が印象深かったのは,「最近は,化学の分野で,それを揺り動か
すような発見や開発が出てこない」と述懐されていたことでした.この分野でも,ブ
レイクスルーしなければならない,厚くて高い壁が存在していました.
それから,県庁での委員会が終わり,どうやって周南市まで帰ろうかと思案をして
いたところ,隣の席の委員のFさんが周南市から来られていて,その車に同乗させ
ていただくことになりました.
車中,Fさんとは話の花が咲き,本校の学生が地域ボランティアの活動において
お世話になっている話まで出てきて吃驚しました.FさんはNPO法人で長く仕事をさ
れてきた方のようで,このような方と本校の学生が協力しながら地域の問題解決に
取り組む姿はとても貴重なことであり,「ぜひ,よろしくお願いいたします」と,私から
もお願いいたしました.また,この2名の学生については,もっと頑張っていただけ
るように,私も,ささやかですが支援をさせていただきますとの申し入れをさせてい
ただきました.
こうして夕方には研究室にもどり,すこし仕事をしてから,帰る途中に,図書館前
の池に立ち寄りました.今年は,この池でのマイクロバブル実験が本格的になって
いませんので,どうかなと思って覗くと,マイクロバブルの装置の周りにたくさんの
メダカが集まっていました.よく見ると,最近生まれたばかりの体長数mmの稚魚も
たくさん泳いでいました.この魚たちを見て,水草が生えるようにしてあげようと思
いました.現状は,透明度数10cmで,茶褐色の植物プランクトンが発生し,他には
何もない池の状態です.これではかわいそうですね.まずは,自生するクレソンをど
こかからいただいて,その植え付けから始めてみようと思っています.
近代電気化学,ボランティア,メダカなどがとても印象に残った一日でしたが,そ
れから,㈱ナノプラネットでの会議があり,そこに向かうことにしました.本日もいろ
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