東京の台東区船堀にある㈱コラボ産学官というところに行きました.この組織は,

産学官の連携を基礎にして,日本のモノづくり,技術開発を実現するために,大学

や高専が協働する「核」や「拠点」となるべきところといえます.その特徴は,地方に

ある大学や高専が力を合わせて文字通りのコラボレイション(共同)を実現すること

にあります.

 先日来,このコラボ産学官のT社長と親しくなり,その設立趣旨を理解するように

なり,「これは素晴らしい組織である.私も応援したい,そして高専がさらに積極的

に参加するようになる必要がある」と思うようになりました.

 このT社長とある証券会社の幹部の方々を含めて,数人の小さな会合でしたが,

ここで,今話題のマイクロバブル野菜による植物工場づくりについて,約1時間ばか

り話をさせていただき,その後,熱心な討論をさせていただきました.

 やはり,焦眉の課題ですので,みなさんの関心度が高く,コラボ産学官や,そこが

基点となって推進されている「スーパー連携大学院」構想についても,よい刺激を

与えることになりました.これから,ここを拠点として,マイクロバブルの技術開発の

話が広がるとよいなと思いました.

 この後,初めての経験でしたが,特許庁に出向き,弁理士とともに審査官の方と

面談をさせていただき,大変よい経験をさせていただきました.

 じつは,私は,徳山高専において,わずかな時間数ですが,特許に関する講義を

行っていますので,このような経験は非常に役立ちますとお礼をいうと,その審査

官もすこし微笑まれているようでした.

 そして,最後の面談相手は,香港から来られた方でしたが,いろいろな技術開

発について意見交換をしました.途中,つい先日,娘からある発表用の道具をプレ

ゼントされたのですが,その商品を造っている会社の方で,これまた,その話にな

り,それを使っての改善点を指摘すると,「それは大変重要なことを教えていただい

た」と,とても喜ばれていました.

 こうして3つの仕事が終わり,ハイボールを1杯飲ませていただきましたが,とても

香りの高い味で,疲れが一気に飛んで行ったようでした.

                                              (つづく)

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