本日は、山口市にあるダム貯水池の現地視察をしてきました。深さ35m程度ですから、中小規模のダムでした。

 今年は、このダム貯水池の水質浄化に取り組むことになります。夏場の酸欠改善、水質浄化が目的です。

 これから、この貯水池に合ったマイクロバブル発生装置のシステムを設計します。私の場合の特徴は、その現場に則した装置の設計をそれぞれ行ってきたことにあります。

 その経験を踏まえますと、その現場、現場でオーダーメイドの設計が可能であり、予算に応じても、その工夫をすることが大切です。

 岩国市にあるM酒造のときも、A案、B案、C案と3つの設計案を示し、それぞれを説明しながら、どれがよいかを選んでいただきました。このときは、結局、社運をかけてC案を選択していただくことによって、功を奏することになりました。

 今回も、酒造りではありませんが、その三択方式で、検討していただくことになりました。

 今年は、ほかの県においても、同じようなダム貯水池における水質浄化実験が予定されています。こちらはかなり規模が大きく、それにふさわしい基本設計を行っています。

 これからは、ダム貯水池の水質を改善することが重要な時代を迎えます。なんといっても、水は、飲用、農業、工業に不可欠な物質ですので、その高次元の利用を考えていくことが大切です。

 そのためには、単なる生活用水という概念ではなく、それを格別においしくして、健康を改善することができるような次元にまで技術的に高めていく検討が必要です。

 その目標に照らし合わせますと、現状はまだまだ低いレベルに留まっていますので、やりがいのある仕事、研究テーマであると思っています。

 近々には、ダム貯水池にボートを浮かべて調査をすることになりますが、その時には、湖面を渡る風の「ここちよさ」を確かめたいと思います。

 これから、その風が吹く季節を迎えますね。


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