日曜日の朝は、ゆっくりテレビを見させていただきます。とくに最近は、NHKのアンコール番組を好んでみることが多いようです。
本日は、父親が徳島県の方、母親がアメリカ人の両親から生まれた女性歌手のドキュメントが放送されていました。「こころの遺伝子」という新番組でした。
彼女は、高校大学とお母さんの国で過ごされたようですが、好きな歌が認められず、ライブハウスで修行を重ねていました。
その観客の一人が、彼女の才能を認め、励まし続けます。「目標を定め、その実現に向かって努力することの大切さ」を彼女に教えます。
それを素直に受け止め、彼女は、その努力によって、次のように自己形成を成し遂げていきます。
①お父さんの母国に愛着を感じ、そこで仕事をしようと決心する。
②自分で、3年3カ月後に、日本武道館でコンサートを行うと決め、それに向かって努力することを誓う。
③そのコンサートを実現するために、まず、自分で作詞作曲をして、それをライブで聴いていただく。
④このライブを聴いていた音楽プロデューサーの目にとまり、その歌詞の素晴らしさが認められます。
⑤その歌詞とは、困難があっても、それに立ち向かうという自分の姿を写したものであり、それが同じように恵まれない境遇の若者たちに、少なくない共感を与えるようになりました。
つまり、彼女の生き方そのものが、同世代の若者を励ますことになっていったのでした。
⑥こうして、彼女自身の努力で、武道館コンサートが実現されました。ピアノの弾き語りのみのコンサートは、武道館初の出来事だったそうです。
司会者の西田敏行さんは、彼女のひたむきな努力を目に前にして涙をながされていましたが、私も同じでした。
やはり、若い方が、自らの目標を定めて、それに向かって困難を克服しながら努力する姿は、非常に感動的ですね。なによりも涙が出てきて励まされます。
最後に、司会者が彼女に、「次の目標は何ですか?」と尋ねましたが、それに、即座に返事した彼女の姿が輝いていました。
その目標とは、世界に目を広げたものでしたが、文字通り、それによって世界に羽ばたこうとしている決意が、それに現れていました。
ここでまた、西田敏行さんと同じく、私も涙を抑えることができなくなったのですが、このような若者がいることに多くの方々が励まされたのだと思います。
こうして彼女の目標が実現された日には、再び、「アンコール」の番組が報じられることになるでしょう。
「アンコール」は、人々が認めて要求されるものですから、それは、評価がなされた結果でもあります。多くのみなさんが認めた結果が「アンコール」として出現するのだと思います。
多くの方々の人生が、この若者のように、「アンコールの連続」であってほしいですね。
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