本日も、午後からH農園づくりをH君と一緒に行いましたので、その紹介をさせていただきます。今のところ、その農園の野菜や花たちは、順調に生育しています。
昨年までと何が違うのかといえば、それは次の2つです。
①栄養をたっぷりやる。
昨年までは、それを控えていましたので、それがストレスになっていたようです。
②光を十分与える。
これは決定的に不足していました。途中から、それを改善し、ある種の栽培には成功したのですが、やはり限界が生まれることになりました。
そこで光については、人工光と自然光の2方式を採用し、苗の状態を考慮しながら、その供給に工夫をすることにしました。
幼い段階から、そして比較的温度の低い今の時期に、栄養と光を十分に供給することが重要であると反省をさせていただきました。
そしたら、どうでしょうか。いずれの野菜も、ほぼ順調に成長し始め、それを毎日観察することが楽しみになってきました。
本日は、30cmばかりのトマトの苗の成長具合を撮影しましたが、茎葉とともに白い根が成長し、その様子ぶりを堪能させていただきました。
根が育つことで、そこから栄養や水分を大量に吸収し、結果として茎も葉も大きく成長するというマイクロバブル野菜の特徴が明らかになっていました。
そこで、H君と一緒にトマト水槽づくりを行い、その各種苗の数も8つにもなりました。おかげで、このほかの水槽づくりもあって、本日のH君は目の回るような忙しさでした。
H君のために、植物の成長の方は待ってくれませんので、H君の方が植物に事情を合わせるしかありません。
さて、私の方は、授業の後でのH君への手伝いを、そこそこに切り上げ、会議に出て、それから、補助金の申請書づくりに没頭させていただきました。
本日が締め切りだったので、ギリギリで間にあったかどうか、少々心配ですが、なんとか書き上げることができました。
近頃は、本当に雀の涙しか研究教育費がありませんので、自分で外部資金を確保する努力をしなければなりません。
その蓄積や経験がない若手教員にとっては、これはとても深刻な問題といえます。
卒業研究や専攻科の特別研究の学生を迎えて、いざ本格的な研究を実践しようと思っても、それを遂行するに伴ってお金がないことほど困る問題はありません。
研究費がないのなら、ないなりに工夫しろといっても、その絶対額が圧倒的に低ければ、身動きが取れなくなってしまうのです。
ある高専の若手教員が、最近は自分の給料の半分を研究費につぎ込んでいると仰られていました。これが、悲しい現実ですが、この方は、独身でしたので、そのようなことも可能となったのでした。
家庭ができて、子供が生まれると、その現実はさらに厳しくなります。
私も、家族会議を開いて、若い時に自分の家を建てるのは諦めようと決めたことを思い出します。ですから、いまだに、官舎生活をしています。
しかし、研究費がないからといって、それにひたすら甘んじることもしゃくにさわりますので、その積極的打開方法を考えることにしています。
幸いなことに、今では、かなりの数の補助金制度がありますので、必然的にそれに挑戦することになります。
しかし、これに挑戦して採択されるには、日ごろからよほどよく考えて、よいテーマと研究内容を明らかにできる訓練をしっかりしておく必要があります。
いざ、その申請書を書こうと思っても、なかなか書けるものではないので、日ごろから、その訓練と修行をし、その申請書を書くことに身体を張って、その激烈な競争に打ち勝っていかなければならないのです。
こうして、何度かの戦いに挑みながら、運よく、たまに、その果実を手にすることができるようになるのですが、それを簡単にあきらめずに持続させることには、小さくないストレスを感じてしまいます。
まさに、外部資金確保のための補助金申請書づくりの生活が延々と続くことになります。
すばやく諦めれば、それで終わりになりますが、私のように往生際が悪く、優柔不断ですと、何とかなるのではないかとついつい思ってしまいます。
「少し書いてみよう」、「ここまで書いたのだから、もう少し書いてみよう」
最後には、「なんとか間に合いそうだから、頑張ってみよう」という気持ちになってしまいます。
今夜も、その気になり、本日締め切りの3分前に、その書類を送信することができました。さすがに、その締め切り10分前ぐらいから私もあわてました。
余裕を持って出せると思っていたところ、それがなかなか送信できずに焦ってしまいました。
果たして、それを受理していただけるか、微妙なところですが、間にあわなければ、次に回すしかありません。
なにせ、今時は、毎月のようにありますので、それに慣れてくると、こちらだって、それを次の挑戦に活かす知恵ぐらいは湧いてきます。
というわけで、これから6月末、7月末、8月末と、研究費補助金申請の締め切りがあり、今から、その構想を考え、洗練化を試みながら、申請書づくりの修行をするつもりです。
最後に、その申請書づくりのコツは何かと考えていたら、「むずかしいことをやさしく」、「やさしいことをふかく」、「ふかいことをおもしろく」の言葉が浮かんできました。
たしかに、このように書けば、その申請書の採択率の向上が可能になるかもしれませんね。そうなると、この「ひさし」さんの言葉は、「恐るべき名言」ともいえそうです。
ですから、採択の暁には、こういわせていただきます。
「拝啓 ひさし様、あなたの言葉は、『恐るべき力』を持っていました。ゆかいに感謝感激です」
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