追悼・久松俊一先生(12) 前記事からの続きです。 以下は、久松俊一先生の追悼文の該当部分の再記です。 第二は,日本高専学会としての活動の幅を広げていく課題でした.当時は,年1回の夏場の年会だけの開催だったことから,その半年後の冬場に連続シンポ
ゆかいに
創造的突出と自己革新(CASEⅠ:高専)(4550回記念)(28)久松俊一(11)
追悼・久松俊一先生(11) 木更津の「かずさアカデミアホール」で開催された日本高専学会10周年記念の年会・講演会は、約1000名を超える参加者を得て、小さくない成功を修めることができました。 この成功は、私たちのとって初めての貴重な体験となり、学会全体の
須らく雫の石を穿つ如く(9)第三篇までの執筆を終えて(1)
この間を、振り返ってみよう! 一昨日、昨年末以来執筆してきた論文の第三報目の投稿を終えることができました。 ここで、その第四報の執筆準備をしながら、その第三報までを少し振り返ってみることにしました。 まず、最初の重要な課題は、高専創立以来の教育目標となっ
創造的突出と自己革新(CASEⅠ:高専)(4550回記念)(27)久松俊一(10)
追悼・久松俊一先生(10) おかげさまで、木更津の「かずさアカデミアホール」で開催された日本高専学会年会・講演会は小さくない成功を修めることができました。 その第一は、約1000名を超える参加者を得たことでした。 その多くは、ちびっこの夏休み工作やロボ
創造的突出と自己革新(CASEⅠ:高専)(4550回記念)(26)久松俊一(9)
追悼・久松俊一先生(9) 1995年8月1日に,画期的な日本高専学会が創立されました. 改めて,これを準備された方々に深く感謝いたします. 私は,この年の8月31日に,留学先のアメリカ南カリフォルニア大学から帰国しました. その時,最初に感じたのは,狭い空間に小
創造的突出と自己革新(CASEⅠ:高専)(4550回記念)(25)久松俊一(8)
追悼・久松俊一先生(8) 前記事において紹介したように,木更津高専の西田校長の指向と同校一般科目の先生方の意向が同調し始め,その具体化として一般科目のカリキュラムについての自主的研究が進展していったことが非常に重要な出来事でした. この契機となったのが
創造的突出と自己革新(CASEⅠ:高専)(4550回記念)(24)久松俊一(7)
追悼・久松俊一先生(7) 私の人選における選択問題が,一気に浮上してきて,そのなかから,ドイツ・アメリカへの海外留学を選んだことは大正解でした. そのことが,私や家族の帰国後の生き方に,非常によい反映をもたらしました. いずれ,そのことを紹介する機会が
「渡辺崋山」考(4950回記念)(17)崋山と長英(14)
かどや 宇和島の駅前にある「かどや」は、老舗の郷土料理店です。 ここに行って必ず注文していたのが、宇和島名物の「鯛飯」と「じゃこ天」でした。 高野長英は、最初に二宮敬作に連れられていったのがきっかけとなり、そのじゃこ天を肴にして地元の銘酒「虎の尾」を飲
創造的突出と自己革新(CASEⅠ:高専)(4550回記念)(23)久松俊一(6)
追悼・久松俊一先生(6) 前記事において示した私の追悼文の第四節の部分を再録します. 4. 共に日本高専学会の活動に参加日本高専学会は,1995年8月1日に創設されました.この時,私はドイツ・アメリカに留学中であり,この栄えある設立総会に参加することがで
創造的突出と自己革新(CASEⅠ:高専)(4550回記念)(22)久松俊一(5)
追悼・久松俊一先生(5) 前記事において示した私の追悼文の第三節の後半部分を再録します。 3. 源流は「私たちの高専改革プラン」注(1) ・・・・案の定,その提言については,みな頭を捻ってばかりで,何も良いアイデアが出ないままに2泊3日の最終日の朝を迎えま
創造的突出と自己革新(CASEⅠ:高専)(4550回記念)(21)久松俊一(4)
追悼・久松俊一先生(4) 前記事において示した私の追悼文の第三節の後半部分を再録します。 3. 源流は「私たちの高専改革プラン」注(1) ・・・そこでは,集約した,それぞれの文書の検討は上手く進んでまとめられたのですが,案の定,その提言については,みな
創造的突出と自己革新(CASEⅠ:高専)(4550回記念)(20)久松俊一(3)
追悼・久松俊一先生(3) 前記事からの続きです。私の追悼文の第三節を示します。 3. 源流は「私たちの高専改革プラン」注(1) とくに,先生とは,本改革プランが示した3つの提言について集中的な議論を行いました.その3つの提言とは,①全国的な高専ネットワ
「渡辺崋山」考(4950回記念)(16)崋山と長英(13)
糸巻の聖母 『糸巻の聖母』は、レオナルド・ダ・ヴィンチによって1499年に描かれた作品だと伝えられています。 この絵は、聖母マリアの前で、イエス・キリストが糸巻きで遊んでいる様子を描いたもので、糸巻きに興味を抱いたイエスの表情と、それをやさしく見守るマリア
創造的突出と自己革新(CASEⅠ:高専)(4550回記念)(19)久松俊一(2)
追悼・久松俊一先生(2) 前記事からの続きです。 私の追悼文における第二節において、次のように認めました。 2. 久松先生との出会い 最初の出会いは,全大教高専協議会における教育研究集会が木更津で開催された時でした.その時に,私も参加していたプロジェ
創造的突出と自己革新(CASEⅠ:高専)(4550回記念)(18)久松俊一(1)
追悼・久松俊一先生 前記事においては、久松俊一(木更津高専名誉教授)先生のことをH先生と呼んで、その追悼文を記したことを紹介しました。 この追悼文は、日本高専学会誌の2023年4月号(Vol.28 No.2)に掲載されていますので、改めて、その追悼文を参考にしながら、あ