マイクロバブル博士の「マイクロバブル旅日記」

本「旅日記」で、マイクロバブルの科学と技術に関する難しい情報をやさしく解説し、深く考えることによってマイクロバブルの物語をよりおもしろくします。また、それをゆかいに展開させていきます。これが、あたかも燎原の火のように、それこそ国境を超えて、どこまでも広がり、国民生活と産業に深く分け入ることで、マイクロバブル社会が形成されることをめざします。

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高専教育

  前記事において示した5つの視点に立脚して、小論「高専は、どこへ向かうのか」についての考察を深めていきましょう。 すでに述べてきたように、本記事は、論文化に向かう「研究ノート」的性格を有していますので、大胆に、そして自由に、「最も核心的な部分」から考究す
『高専は、どこへ向かうのか(2540回記念)(6)』の画像

  それでは、小論「高専は、どこへ向かうのか」について、具体的な考察に分け入ることにします。 まずは、その視点を明確にしておきましょう。 その第1は、今日の高専をめぐる情勢を明らかにすることです。 もともと、産業界からの強い要請によって発足したという経歴を
『高専は、どこへ向かうのか(2450回記念)(5)』の画像

  「徳山高専卒業生」からのコメントの重要部分を以下に示します。 「早速ながら、本件(次世代「高専教育」論)を具体的に掘り下げるにあたり、 目的・Scopeの定義、確実に仕上げるための基本方針・枠組み(Framework)等をご教示願えれば幸いに存じます。  この種の基
『高専は、どこへ向かうのか(2450回記念)(4)』の画像

  先日の高専教員からのコメントに続いて、今度は、「徳山高専卒業生」からの力強い激励と協力の申し入れがあり、私の心は、それらの刺激によって奮い立たされています。 この様相、何かに似ていると思っていましたが、それは映画「七人の侍」であることが、いよいよ明確
『高専は、どこへ向かうのか(2450回記念)(3)』の画像

  小論「高専は、どこに向かうのか」を考察する際に、まず、高専をめぐる教育機関の全体を理解しておきましょう。 高等教育機関における高専の占める割合 本図からも明らかなように、わが国における高等教育機関における学生数割合は、わずかに1%しかありません。 ま
『高専は、どこへ向かうのか(2450回記念)(2)』の画像

  先日、約1年前の私の記事に関する丁寧なコメントを約6回にわたっていただきました。 その文面と内容から、それは、おそらく高専の関係者であろうと察しました。 具体的な内容については、そのコメントを見ていただくのがよいと思いますが、そこには、高専の現状に関す
『高専は、どこへ向かうのか(2450回記念)(1)』の画像

 8月の末に、日本高専学会の第21回年会が徳山高専で開催されました。 ここで、「『高専危機』の構造と打開の課題」、「『高専危機』と専門職業大学問題」の2講演を行いました。 これらを踏まえて、本ブログにおいては、これまでの「高専の行方(2050回記念)」を改題して
『高専危機とその打開の道(2150回記念)(1)』の画像

 K氏が、2番目に指摘している問題は、専門職大学の卒業生が多様なサービス産業の分野に進むという前提のもとで、次のような疑問を示していることです。 「こうした職務のいずれかを18歳の段階で選択させ、4年間にわたってそれのみを学習させることにどれほどの意味があるの
『高専の行方(2050回記念)(12)』の画像

 先日の7月27日付けの日本経済新聞の教育欄に、筑波大学教授のK氏による「4年制職業大学に疑問」の記事が掲載されていました。 この7段記事の小見出しは、次のように書かれています。 ①「専門学校母体の新教育機関」 ②「『単技能』需要は限定的」 ③「大学自らが改革
『高専の行方(2050回記念)(11)』の画像

 「専門職業大学」に関する第3の問題点は、既存の大学と比肩する「質の高さ」を本当に確保できるかどうかにあります。 この専門職業大学構想の「まとめ」の文書では、この「質の高さ」が繰り返し強調されていて、本構想における「キーワード」になっています。 また、この
『高専の行方(2050回記念)(10)』の画像

 「専門職業大学」に関する第2の問題点は、研究機関としては認められない、すなわち教育機関のみである「大学」が果たして本当に認められるのかどうかにあります。 わが国には、短期大学から国立大学まで、各種の大学が存在しています。 それらのすべての大学では、その「
『高専の行方(2050回記念)(9)』の画像

 台風一過とともに梅雨明け宣言がなされました。 これから、いよいよ夏の季節がやってきますね。 しかし、梅雨に続いての台風の長雨で、畑地への氾濫や日照不足で野菜が一斉にダメになってしまった場所が少なくないようです。 梅雨で弱り、台風でやられ、そして今度は高
『高専の行方(2050回記念)(8)』の画像

 この数日間,学会講演のために原稿2つを執筆していました.先ほど,その推敲を終えて,送付を完了しましたので,本日はやや遅くなってからのブログ書きになりました. こちらでは,台風がやや反れたので,朝には風が治まっていました. 四国,岡山,近畿を中心に雨の被害
『高専の行方(2050回記念)(7)』の画像

 その後も、高専に対する期待は小さくなく、たとえば、野田内閣の国家戦略会議においては、高専においてこそ、新技術を開発し、地域の核となって地域創生を行う必要がある、との意見が提出され、その議論がなされるということまで起こりました。 しかし、この高専化や高専
『高専の行方(2050回記念)(6)』の画像

 今回の「専門職大学」構想における最大の問題は、「大学」という高等教育機関でありながら、その根幹においては、研究機関という位置づけを行わず、単なる「教育機関」とすることにあります。 これは、その名称が「高等専門学校」とされた高専が、研究機関としては設置さ
『高専の行方(2050回記念)(5)』の画像

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