ガザ戦争の再開

 わずかに7日間の戦争停止をて、無残にも平和を願う世界中の人々の声に逆らって、イスラエルはガザ地区の攻撃を再開しました。

 北の方角から攻めるといってパレスチナの民間人を南に逃避させておきながら、今度は、容赦なく南の地区に対しても空爆を行い、まさに人道を踏みにじる戦闘を行っています。

 この攻撃による民間人の死者は15000人を越え、そのうち子供は6000人を越える死者を数えています。

 戦う兵士ではない、民間人が、このように大量に虐殺されている様は、まさにジェノサイドそのものであり、これは尋常な人がなすべき行為ではありません。

 この悲惨なジェノサイドを目の当たりにして、その人道上の理由から戦争を止めよ、控えよと世界中から切なる声が上がっていますが、日本政府は、アメリカの目下として、その攻撃が人道に反するとして止めよ、控えよということができていません。

 真に情けないほどに。自主性のない目下に成り下がっています。

 先日は、屋久島の近海に墜落しました。

 当初は、アメリカの言いなりにそって、それを不時着水と防衛副大臣がいってのけました。

 しかし、明らかな目撃証言が相次ぎ、アメリカも墜落したことを認めざるを得なくなり、その後に慌てて日本政府も、それが墜落したことを認めました。

 真に情けない目下の振る舞いですが、その墜落に抗議して飛行を停止せよというのが当たり前のことなのに、日本政府は、その停止要求をしませんでした。

 そして、こともあろうに、アメリカの責任者が、日本政府からのオスプレイの飛行停止要求はきていないと発表されるに至ったのです。

 これこそ、目下の極地のような出来事といってよいでしょう。

 さて、地獄のガザの話に戻りますが、先日の一時的戦争停止の期間中に人質交換がなされました。

 たしか、ハマス側からは50人、イスラエル側からは144人が、それぞれ解放されたと報道されていました。

 これを聞いて、この人数の相異を奇異に思いました。

 イスラエルは、ハマス側よりも倍以上の人質を返している、それだけ、人質交換に熱心なのかとさえ思えるほどの人数の多さに奇妙さを覚えました。

 この疑問は、しばらくして、すぐに解けました。

 イスラエルは、ハマスの人質解放人数の2倍を返しながら、その一方で、ヨルダン川西地区において133人のパレスチナ人を逮捕、拘留していたのでした。

 人質で144人を返しても、代わりに、それに匹敵する人質を捕らえていたのですから、ここに、かれらのずり賢さがあります。

 しかも、そのずる賢さは、見え見えの浅はかさを伴うものでした。

 アラブ諸国を始め、世界中の良心と敵対するかれらの野望は、自ずと、その没落への道へと歩を進めることになるでしょう。

 これ以上のガザの地獄を続けることはあってはならないことです(つづく)。

takasago-55
             写真:高砂百合(玄関先)