初めてのサマーフェスティバル(6)

 16日の午前中、孫たちは、再度海へ、お気に入りのシーグラス探しに出かけました。

 海のない山梨ですので、しかも今の甲府盆地は暑く、海辺で涼しい風が吹き寄せる国東の海岸での散策を楽しんだのではないでしょうか。

 収穫したたくさんのシーグラスを見せていただきました。

 夕方からは、孫たちとそのお父さんが大好きなバーべキューを中庭で行いました。

 沖縄から送っていただいていた薄切りのステーキ肉がありましたので、それを炭火で焼いていただきました。

 丁度、将棋の王位戦第4局が大詰めを迎えていて、それを孫のチベ君と夢中で見ていた時に、お肉が焼き上がったという知らせを受け、それを美味しくいただき二人で、その勝負を眺めていました。

 局面は、丁度藤井王位が劣勢を逆転したところでしたので、このままいつものように勝ち抜くのかなと思っていましたが、ここで藤井王位の持ち時間が残り二分となり、ここで四1銀の攻め筋を見落としていたようでした。
 
 そして佐々木挑戦者が再び逆転、より優勢となり、藤井王位の投了となりました。

 今回は、先手の佐々木八段が終始余裕をもって闘っていたのが印象的で、それに対応して藤井王位が劣勢になっていたのが印象的でした。

 長い闘いの連続ですので、優勢下においても、一つのミスで逆転されるという恐ろしい将棋の綾を見ることができました。

 これで、藤井王位の3勝1敗、次の第五戦の熱戦が楽しみですね。

 チベ君と二人で、焼肉を食べながらの観戦、楽しい一時でした。

 かれとは血液型が同じ、両手の手相もそっくりですので、何かと馬が合う仲であり、これからも互いに通じ合う人生になっていくでしょう。

 この度は、津本陽作の「椿と花水木(上)」を手渡しました。

 これは、ジョン・万次郎の物語であり、読書好きのチベ君もきっと夢中になって読まれることでしょう。

お菓子まき

 今回のサマフェスにける最後のイベントは、我が家恒例の「お菓子撒き」でした。

 これは節分の「豆まき」を変形させたもので、孫たちのお父さん、お母さんが幼いころから始まっており、約40年間続いてきました。

 これは真っ暗ななかで、豆ならぬお菓子を撒いて、それを拾うことを競うイベントです。

 今回は、そのお菓子の質と量を向上させましたので、その撒きがいも格別でした。

 お菓子撒きは、みんなで「鬼は外、福は内!」の大合唱で始まりました。

 誰よりもたくさんのお菓子を拾おうと、孫たちの目は輝き、声も弾んでいました。

 暗闇の中で、私の投げるお菓子が上から降ってきたのを手探りで集めます。

 時には、そのお菓子が自分の頭や手足の当たって落ちてくることもあります。

 今回は、途中で中断し、その拾い具合を確かめるために灯りを点けました。

 それぞれ、過不足なく漫勉に拾っていたようでした。

 これで終わりかと思っていた孫たちに、「まだこれからだよ!」と告げると歓声があがりました。

 再び、電灯を消して闇の中でのお菓子撒きを開始、撒くたびに嬌声が上がっていました。

 お菓子の量が多かったせいでしょうか、いつもよりも長い時間をかけて、そのお菓子撒きが終了しました。

 電灯を点けると、一斉に、拾い残したお菓子の争奪戦が始まりました。

 ここでは、MIONは目ざとく大活躍しました。

 みんなのお菓子の数を見せてもらうと、今回はRIRIが断トツの一位でした。

 どうやら、一番拾いやすい位置にいたことが功を奏したようでした。

 ユッツやGAKUもたくさん拾っていました。

 互いに拾ったお菓子の数を確かめた後は、例によって、お菓子を交換し合っていました。

 場所を移して、最後は、家内から孫たちのプレゼントを渡しながら、これからの抱負を語っていただきました。
 
mago-111
孫たち

 大変、思い出ふかい、ゆかいなサマフェスになりました。

 翌朝、甲府の孫たちは、爽やかな表情で別れの挨拶をして、車で帰っていきました(つづく)。