来訪

 久々の「OIだより」です。

 本日は、S件I市のKさんが訪問されました。

 事前に、6項目に関する質問と依頼を受けていましたので、それらを中心に意見交換を行い、合意事項に関しては、より前に進むことになりました。

 その第一は、新たな共同研究を開始するにあたり、機密契約を4社間で締結することになり、それに合意して押印したことでした。

 したがって、その内容を述べることができませんが、いくつかの困難があって、その商品化における可能性が閉ざされていましたので、そこを光マイクロバブル技術で突破できるかどうか、それを探究することになります。

 その材料は、非常に優れた資質を有していますが、そのために非常に繊細でか弱い側面を有していることから、それを逆に光マイクロバブルで克服できるかどうか、これが重要な探究課題となるでしょう。

 これから、いくつかの見究め実験を繰り返すなかで、光マイクロバブル技術の本領が発揮できるかどうか、それを探っていくことになるでしょう。

 第二は、ある貴重な植物栽培の件でした。

 すでに、この栽培に関しては、2か所において数か月前から苗の栽培実験を行ってきていたのですが、こちらでは、その結果がいずれも芳しくありませんでした。

 そこで、新たな貴重な苗を持参していただきましたので、それらを用いて、捲土重来を期して再度、この栽培に取り組むことにしました。

 さて、「どうしたらよいか」、これから知恵を絞ることになりますね。

 第三は、Kさんのトマト栽培方法のより発展をどう遂げていくかという問題でした。

 ここで、さまざまな意見交換と論議を深めたのですが、まず、次の基本的合意が重要でした。

 どのようなトマトづくりをめざすのか?

 これには、次の2通りがありました。

 1)トマトにストレスを巧妙にかけ、糖度を上げて格別に甘いトマトをつくる。

 2)甘さよりも「うま味」を主にしたトマトづくりを行なう。

 1)については、すでにKさんのハウスで栽培されていますので、これをより改善していく方式です。

 この改善において、これまで以上に光マイクロバブル技術をどう役立てるかの検討が重要になることで意見が一致しました。

 2)については、別方式の水耕栽培法を適用することであり、従来よりも、光マイクロバブル技術の活用によって、その高品質栽培の水準を上げ、さらには、生産量も増やしてより低価格で販売を可能のすることが重要でした。

 この2)については、最近のMOさんの栽培事例を紹介しました。

 じつは、最近になって、Mさんの光マイクロバブル土耕栽培において、また新たな方向性が出てきていました。

 それは、従来のMOネギに加えて、新たな目玉となる野菜栽培が始まったことでした。

 数日前に、MOさんが来られ、そのサンプルを持参してくださいました。

 それは、次のようなトマトでした。

 ①ミニトマト:アイコ

 ②ミニトマト:丸形

 ➂中サイズトマト:桃太郎

 これらのトマトが非常に美味しくて、次の特徴がありました。

 1)甘みは、強くないが、うま味が非常にある。これは、グルタミン酸系のうま味だと判断しました。

 2)風味、噛み応えがあり、昔懐かしい味がした。

 3)これらの味が、光マイクロバブル水耕栽培において完熟栽培させたトマトと非常のよく似ていた。

 これらの結果は、光マイクロバブル水耕栽培と光マイクロバブル水土耕栽培において、共通の特徴が確認されたという重要な知見が得られたことを示唆していました。

 これらを含めて、10時から13時まで、約3時間の有意義な面談となりました。 
 
 明日は、いただいた貴重な苗を移植する専用装置を製作する予定です。

 また、上記の見究め実験も少し始めてみることにしましょう(つづく)。

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高砂百合(前庭)