今年の夏は異常な猛暑だった

 周知のように、今年の夏は全国的に大変な猛暑が続きました。

 そのため、新潟では、例年よりも9日も早く稲刈りが始まりました。

 しかし、収穫された米には濁りが入り、透き通った米の一等米はほとんど収穫できませんでした。

 二等までっても、その味はほとんど変わらないそうですが、しかし値段の方は極端に安くなるそうです。

 わが国における食糧自給率は、カロリーベースで38%といわれています。

 これは、私たちの食べ物の約6割が、外国産であることを意味しています。

 知らず知らずのうちに、約6割の外国産の食べ物を食べている、これが現実なのです。

 そういえば、地元のスーパーに行くと、よく目に入るのが、中国産のニンニク、カリフォルニア産のオレンジ、そしてアメリカ産の牛肉などです。

 今や、沖縄で最も上質の美味しい肉はオーストラリア産なのだそうです。
 
 しかし、このことをよく考えてみると、約6割もの外国産食物に依存していることは、非常に危ういことではないでしょうか。

 なぜなら、先進国において、これほどまでに食糧自給率が低い国は、ほかに一つも存在しないからからです。

 このことは、自国の農業と農家を大切にして、自国の農産物によって食料自給率100%を維持することの大切さをよく理解しているからなのです。

 自動車や電機製品を買っていただく代わりに、米や小麦、トウモロコシを輸入する、これが当然のことだとされてきたのです。

 一方で米農家に対しては減反をせよと迫りながら、未だに大量の米を年間77万トンも輸入しているではありませんか。

 さらには、米の値段が暴落しても何の保証もしない、これが、米農家にとっては冷たい農政なのです。

 この夏の猛暑で家畜においても、深刻な状況が発生しました。

 酪農においては、昨年から生乳が過剰になっていることで生産の抑制が求められています。

 加えて、この猛暑によって北海道で7.4%減、都道府県で5.9%減によって、当初の見通しよりも10万トンの減となりました。

 おまけに資料代や燃料代の高騰によって、牛乳を搾れば絞るほど赤字になるという事態に追い込まれています。

 2つの戦争地域のことも踏まえて、国連世界食糧計画のスコウ最高執行責任者は、「史上最大の食料、栄養危機」であると述べています。

 自国民の食べ物は、自国で生産する、すなわち、食糧自給率を100%をめざす、この実現のために何をなすべきかを真剣に考える必要がある時代が到来しているのです。

 本シリーズでは、そのことをふかく、そしておもしろく、豊かに考えていくことにしましょう(つづく)。

ooba20231202-1
大葉(緑砦館2-A)