第四報の山場を迎えて

 いつものことですが、論文などに取り組むと、頭を切り替えることができなくて、本記事の執筆が滞ってしまいます。

 論文執筆には、かなりの集中力が必要になり、しかも、その執筆作業を続けていると、それが普通の頭になってしまいます。

 それは、どんなことかといいますと、たとえば、朝起きると、すぐに机に向かい、昨日の続きをどう書こうか、あるいは、今日はどう進めようか?

という思索が始まります。

 また、夜になって就寝しても、今日の執筆具合は、どうだったか?

 あるいは、もう少し工夫してインパクトを持たせるには、どうすればよいか?

と思い、なかなか寝付けない状態になります。

 これを私流にいえば、論文執筆モードに入ったと表現してもよいでしょう。

 さて、このところ約2週間において懸案になっているのが、その一連の論文化であり、現在の第四報の執筆です。

 すでに第三報までを書き上げ、投稿を済ませていますが、今回の第四報は、それらの、いわば仕上げを行おうとしたもので、その執筆当初から、いつもよりも力を込めて書き始めました。

 案の定、予定の6ページはおろか、8ページでも収まりそうになく、ここは割り切って、ページ超過の件はあまりこだわらずに、書けるだけ書いていくことにしました。

 そしたら、10頁でも収まらないようになって、11ページになってしまいました。

 しかし、それらを詳察すると、いわゆる水ぶくれ状態になっていましたので、その第一草稿を全面的に見直し、大幅な修正と削除を行いました。

 この作業を行うことが、第四報の山場の問題でした。

 とくに、本論は、6章立てになっていて、その4章、5章の部分をほぼ全面的に考察し直し、その改善を試みました。

 これらの部分は、最も重要な論旨の到達点に相当しますので、何度も繰り返して、まず、論旨の流れを明確にし、それに沿って推敲を重ねていくことにしました。

 この出来栄えによって、論文の善し悪しが決まりますので、分析と総合を繰り返しながら重ねて行きました。

 そして、とうとう、草稿に要した文字数は18000字を越えてしまいました。

 比較的多くのテーマと、それを考察するのに、かなりの分量を要していますので、散漫に陥ることなく、しっかりと筋の通ったものにしていくことに注意を払いました。

 その第四報の題目を紹介しておきましょう。

 21世紀における高専教育改革の展望(Ⅳ)
 ーものづくり精神を土台にした探究・開発技術教育ー
 
 この第一草稿から第二草稿の推敲によって、かなりの改善がなされましたが、いまだそれは不十分であり、明日から、さらに綿密な推敲が必要になるでしょう。

 しかし、この山場を迎えたことには、ここまで来ることができたという思いもあり、さらには、あと少しの辛抱だとも思えるようになりましたので、それなりの進歩を得てきたことになります。

 幸いにも、本日は、父の日のようで、娘たちから、そのプレゼントが届いたようです。

 それを開けて、少しいただくことにして、元気を付けようと思っています。

 プレゼントと論文書き、おかげで「よい父の日」になりそうです(つづく)。

ajisai
紫陽花(前庭)