生シイタケ
  
 昨日は、大分空港の近くにある里の駅「武蔵」に立ち寄りました。

 その目的は、そろそろクレソンが店頭に並ぶ頃だとおもって、それを購入する予定でしたが、あいにく売り切れていたので店員に尋ねると、在庫はないようでした。

 そこで生産者に電話をして注文してくださるようにお願いしました。

 「採取が可能でしたら、30袋を注文いたします」

 本日中には、それが可能かどうかの電話が入ってくるはずです。

 もちろん、これらのクレソンは栽培用であり、これを光マイクロバブル水耕栽培でより美味しく、そして、より多く育てるためであり、その苗用としての購入のためです。

 これから、5月過ぎまでがクレソンの栽培期間ですので、今年は、一挙に、その栽培を試みようとおもっての30袋の注文としました。

 その折、店頭で生シイタケを見つけました。

ーーー そろそろ、生のシイタケが出てくるころなのか!

 ここ国東はシイタケの名産地ですので、おそらく日本一ともいってよいほどの立派なシイタケが地元の市場にも出てきます。

 いつも、この生のシイタケが出てくることを楽しみにしていますので、すぐに、2パックを買い物籠に入れました。

 みごとな生シイタケが8つ入って格安の150円、信じられない値段でした。

 シイタケの本場の地元ならではの高品質と低価格さでした。
 
siitake-1
生シイタケ(1パック分)

 早速家内に料理をしていただきました。

 薄く塩をかけて、熱を加えただけの料理でしたが、真に感動ものの美味しさでした。

 周知のように、生シイタケには、イノシン酸とグルタミン酸が豊富に含まれており、それらが美味しさを醸し出しています。

 まず、生シイタケ特有の滑らかな舌触りがよく、それを噛むほどに、その「うま味」を味わうことができました。

 美味しい食物の特徴は、一口食した後に、すぐに食べたくなることにあります。

 このシイタケが、その通りであり、どんどん食が進み、あっという間に、その3個分を平らげてしまいました。

 それでも、その価格分は75円にすぎませんので、その金額で、これだけの美味しさと感動を覚えたのですから、これは絶品といってもよさそうです。

 外国のある著名な食品研究者が、次のようにいっていました。

 「私の国や他の多くの国では、シイタケは栽培されていません。

 その意味で、日本のシイタケは貴重品であり、食物というよりは薬物として見なしたほうがよいとおもいます。

 その薬のような美味しいシイタケをいつも食べることができる日本人のみなさんはうらやましいですね」

 私たちは、真に美味しい生のシイタケを当たり前のように格安でいただいていますが、そのことは、シイタケが育たない外国人にとっては、大変うらやましく、考えられないことなのです。

 それゆえ、ここ国東におけるシイタケの特産の意味を考え直す必要がありますね

 素晴らしき哉、国東の生シイタケ、その豊かな山の幸を「誇り」にしましょう(つづく)。