2023は幸先よく

 新年も、最初の月が過ぎようとしています。

 今年の正月元旦においておもったことは、幸先よく、物事を積み重ねていこうと決めて、その手始めに、日本高専学会の会長から依頼があった、かつての親友H先生の追悼文(6535文字)を認めました。

 この勢いで、次作に取り組み始めましたが、未だわずかな進捗に留まっています。

 事の複雑さ、難しさから考えると、このわずかな前進に留まっていることも致し方ありません。

 しかし、ブログの方は、ほぼ停滞なく持続していますので、今月も、そのガイダンスを行っておきましょう。

「謹賀新年2023シリーズ」

 今年の年賀に際して、このシリーズを記しました。

 それらを振り返れば、

  「須らく雫の石を穿つ如く」

  「老いの生き方と覚悟」

  「私の光マイクロバブル入浴研究」

  「OIだより」


の4つを取り上げることができました。

 とくに、最後者のテーマは、最近のMOさんの光マイクロバブル水を活用した自然農法について、その視察取材の結果を紹介することができました。

 この結果は、独特の光マイクロバブル水を用いて7年目にして到達できたものであり、新たな年が始まるにふさわしい、未来の可能性を示すにふさわしいものでした。

 この重要な成果は、光マイクロバブル水と健康で肥えた土の問題であり、ここに重要な何かが潜んでいる可能性があり、この探究の重要性を確かめることができたことは、貴重な幸先のよさでした。

 「遠ざかる『モノづくりの灯』(5050記念)」

 
新たなシリーズが始まりました。

 この数年間、日本の製造業の衰退とともに、モノづくりの灯が、ますます消えそうになってきたことに憂慮を覚えていました。

 元来、日本人は、新しもの好き、発明好き、モノづくり好きな民族であり、偉大な先達が多数生まれてきた実績を有しています。

 その伝統と巧みの流れは、少しも廃れてはおらず、中小企業や職人のなかに脈々と生きていて、その限りにおいては少しの心配もありません。

 しかし、外国企業に買われてしまったシャープ、採算部門を売り渡して食いつないでいる東芝、かつてのように大ヒット商品によるイノベーションを起こすことができなくなった電機メーカー、日米半導体協定によって呪縛されてしまった半導体メーカーなど、これらは、衰退から破綻へに向かっています。

 さらには、今や日本を支える1本足になってしまったトヨタにおいては、電気自動車への乗り換えに大幅な遅れを呈してしまい、その日本の屋台骨が揺らいでしまう可能性すら指摘されるようになりました。

 これらの深刻な状況の下で、「モノづくり精神」における原点は、どこにあるのか?

 そこに立ち返って、それを考え直してみる必要があるのではないか、とおもうようになりました。

 そのことを探究しているうちに出会ったのが、レオナルド・ダ・ヴィンチでした。

 周知のように、かれは、ルネサスにおける代表的人物のひとりであり、芸術家と科学者の両方において成功した美と知における、文字通りの巨人でした。

 かれの観察力、洞察力、創造力、美への探究力によって、数々の優れた作品が生み出されており、それらは、驚くことに100年、200年が過ぎた後で、芸術として、そして科学として認知されたものが多く、そのことは、いわば、かれの生み出した作品や考えが、100年、200年のスケールで時代を先取りしていたのでした。

 なぜ、このようなことがなされたのか、かれが成した偉業を探究することによって、モノづくりの原点を考究してみよう、これが、本シリーズの執筆の動機になりました。

 さて、この考究がいかなる方向に展開していくのか、これは私のとっても楽しみなことですので、今後とも、よろしくお付き合いを願います。 

「素晴らしき哉、LEMB人生(5000回記念)」

 本ブログも5000回という大台に突入したことから、私としても、それを振り返りながら、様々なことを考究してみるよい機会となりました。

 この、ある意味での偉業が可能になったのは、ひとえに光マイクロバブルのおかげであり、この出会いは、私自身が初めて開発して公表した1995年にあり、それ以来においてあ郵できた「私のマイクロバブル人生」があったからでした。

 そのことを「素晴らしき哉、LEMB人生」として振り返りながら、その未来を展望してみよう、これが、この記事に寄せる私の「おもい」でした。

 これを、あの
ジェームス・スチュアート主演の映画『素晴らしき哉、人生』のことをおもいだしながら考えてみようとおもったのですが、正直いって、それは少しおこがましいかなと恥ずかしかったのですが、ここは、映画の主人公の気持ちになって真摯に対応してみることにしました。

 これからも、しばらくは、この人生が続いていきますので、そして、それを振り返ってもよい年齢にもなってきましたことから、その探究に努めてまいります。

 
(つづく)。

umi20230113-11
国東来浦の海岸